norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

相聞歌

昭和60年ごろ、ある大学の講師控室で、国文学者のF先生と話していた。 F「そろそろ、雨水ですねぇ」 私「先生、二十四節気の雨水のことをおっしゃってるんですか?」 F「あれ?そんなこと知ってるんですね?見直しましたよ」 私「はは・・・天気予報でそん…

兵馬俑

昭和53年ごろ、大学の地下食堂でハチヤ君と。 ハ「のりもさん、今日は秦の始皇帝が生まれた日なんですよ」 私「始皇帝?へえぇぇ~~。さすが中国史専攻だね」 ハ「中国史じゃありません!東洋法制史です。法学の一部なんだからもぉ・・・」 私「はは・・…

舞姫

昭和53年のこと。大学研究室でOと話していた。 O「今日は森鴎外の誕生日なんだって。知ってる?」 私「うん?よく知ってるな?」 O「あぁ・・・新聞で見たからさ。おれ鷗外好きなんだよなぁ」 私「え?そうなのか?」 O「ちょっと、かっこいいじゃないか。…

はだか祭り

昭和53年の夜。Yの部屋でテレビニュースを見ていた。 たくさんの男たちが、はだかで、お守りのようなものを争って奪い合っていた。男たちの回りから水が掛けられて湯気が立っている。 Y「すごいなぁ・・・真冬だぜ・・・ましてこの祭りって東北の寒いとこ…

西遊記

♬ Born from an egg on a mountain top The punkiest monkey that every popped ・・・・・ Monkey magic Monkey magic ・・・・・♪ (『Monkey Magic』歌:ゴダイゴ 作詞:奈良橋陽子 作曲:タケカワユキヒデ) 昭和53年の2月、ハチヤ君たちと地下食堂で…

バレンタインデー

♬ 忘れられないの あの人が好きよ 青いシャツ着てさ 海をみてたわ・・・・ 恋は 恋は わたしの恋は 空を染めて燃えたよ・・・・ 夜明けのコーヒー 二人で飲もうと あの人が言った 恋の季節よ・・・・・ (『恋の季節』歌:ピンキーとキラーズ 作詞:岩谷時子…

エーデルワイス

♬ Edelweiss Edelweiss Every morning you greet me Smoll and white Clean and brite You look happy to meet me ・・・・Edelwess Edelweis Bless my homeland forever・・・♪ (Edelweiss 作詞:Hammerstein OcarⅡ 作曲:Rodgers Richard) 昭和60年頃…

マンサク

昭和54年頃、朝にしゃれ者のOと大学の坂道を登っていた。 O「あぁ・・・マンサクが咲いているぜ。冬まっさかりだなぁ」 私「え?マンサク? 『♪ マンサクは木を切るぅ~ ヘイヘイホォ~』 (本歌『与作』歌:北島三郎 作詞・作曲:七沢公典) 」 O「ばか、…

八咫烏

ある大学の講師控室でF先生とお茶を飲みながら。 私「先生。あしたは『建国記念の日』ですねぇ」 F「ああ・・・そうでしたね。私が小さいころは『紀元節』っていってたいそうなお祝いをしたものですがねぇ」 私「そうですかぁ・・・まぁ神武天皇即位の日です…

ふぐ その2

大学でYとのふぐ会話を後輩で、東洋法制史専攻のハチヤ君と話していた。 ハ「ははは・・・ふぐって高いですもんねぇ。ところでノリモさん、 ふぐのことを別名『西施乳』(せいしにゅう) って言うことって知ってます?」 私「せいしにゅう?何 それ?」 ハ「…

ふぐ

♬ しぃんせかいの づ〇〇や でぇ~ づぼら連中 集まってぇ~ ふぐをさかなに 酒を飲む ・・・ ふぐなら ふぐなら づ〇〇やで~ ♪ (フグ屋CMソング 作者:キダタロー) 昭和53年の夜、Yの部屋にいたときこのCMが流れてきた。 Y「お、ふぐかぁ・・・今日は…

針供養

いつものように、ある大学の研究室でお茶を飲みながら、F先生と話していた。 私「先生、今日は『御事始め』でしょ。例のように、またお友達たちが集まって、飲み会ですか?」 F「あれぇ・・・御事始めなんて・・・よく知ってたねぇ?」 私「ははは・・・前に…

昭和53年2月の昼。しゃれ者のOと大学の地下食堂で昼ごはんを食べていた。 私「なぁ、お前さぁ京都の大学に行ってた頃、『鮒ずし』なんて食べたことある?」 O「え?どうして?」 私「いやさぁ。きのうテレビで明日は2月7日のフナの日ですっていって、滋…

海苔の日

昭和60年ごろ、ある大学の講師控室でいつものように国文学者のF先生との話し。 F「のりも君、君の名前で思いだしたよ。今日は『海苔の日』なんですよ?」 私「え?のり・・・ですか。なんでです?」 F「いやぁ・・・この時期がむかしから海苔生産の最盛期…

ふたごの日

Yの部屋で話していて、新聞をよんでいたYが急に声を上げた。 Y「おい、今日は双子の日だってさ」 私「♬ いいえわたしわぁ・・・ふたござのおとこぉ~~~ (本歌『さそり座の女』歌美川憲一 作詞:斉藤律子 作曲:中川博之)」 Y「ばか!何いってんだよ、も…

早春賦

昭和60年ごろ、ある大学の講師控室でF先生とお茶を飲みながらの話し。 F「さむいねぇ・・・今日は立春で、暦のうえでは春なのにねぇ・・・」 私「♪ 春は名のみの 風の寒さや~・・・ですね」 F「お、ロマンチストだね。早春賦かい」 私「そうなんですか?…

豆まき

鬼わぁ~そとぉ 福わぁ~うちぃ~・・・・・ 昭和54年の夜、遠くから豆まきの声が聞こえていた。Yの部屋で。 Y「お、やってるやってる・・・節分の風物詩・・・」 私「お前はしないのか?」 Y「もうやったよ。台所と居間に豆を撒いといたからさ。掃除がた…

六つの花は のめやうたえ?

冬真っ只中の2月。 このころ、わが大学でも入学試験の真っ最中でもあった。 われわれの頃は、学生が大学の奥にある自習室ともいうべき研究室に入ることはできたので、ストーブの火を目当てに、大学に、資料あさりに来ていた。 そのとき、部屋にハチヤ君がや…

夢一夜

♬ 素肌に片袖 通しただけで 色とりどり 脱ぎ散らかした 床に広がる 絹の海・・・・ 私ほんのり 涙ぐむ・・・ あゝ夢一夜 一夜かぎり に咲く花のよう 匂たつ・・・・ (『夢一夜』作詞:阿木燿子 作曲:南こうせつ) 昭和58年ごろ、夕方にYの部屋で話してい…

1月のおわり

いつものように、F先生とある大学の講師控室で話しをしていた。 F「やれやれ、きょうで今年の講義は終了ですねぇ」 私「そうですね。ご苦労様でした。あとは後期試験を残すだけですねぇ」 F「ええ、まぁ・・・それでも たくさん仕事は残ってますけどねぇ」 …

三国志

昭和57年のこと。ハチヤ君とO中君と地下食堂で昼ごはんをとっている。 ハ「ねぇ、ねぇ、のりもさん、三国志見ました?」 私「三国志?何それ?」 O中「テレビの人形劇ドラマだよ。見てない?」 私「うん・・・」 ハ「今、すごい人気になってんですよぉ・・…

俳句

ある大学の講師控室で、国文学者F先生と。 F「のりも君、ひのそうじょうっていう俳人を知ってますか?」 私「さぁ・・・わたしはあまり聞いたことがないんですが・・・」 F「そうですか?あなたは芭蕉とか子規とかいう超有名俳句しか、あまり興味がないんで…

厄年

昭和53年のこと。大学地下食堂で同期のNやハチヤ君たちと。 ハ「のりもさん。今年は本厄でしょ?厄よけのお参りはされました?」 私「え?厄よけ?」 ハ「ええ。そうですよ。男の厄、25歳じゃぁないですかぁ。たとえば兵庫の清荒神なんかにお参りしない…

防人の詩

♬ おしえてください この世に行くとし生けるものの すべての命に限りがあるならば 海は死にますか 山は死にますか・・・・ おしえてください・・・・♪ (『防人の詩』作詞・作曲 さだまさし) 昭和56年のこと、Yの家へゆくとテレビからこの歌が流れていた…

アマリリス

昭和53年頃、大学近くのパーラー喫茶店で、刑事法専攻のしゃれ者Oと食事をしていた。 私「この店はいつ来ても、明るくってきれいだよな」 O「ああ、そうだな。このカレーなんかもちょっとしたもんだしな。いつも花がかざってあるし、おしゃれだもんなぁ」 …

初天神

昭和53年の頃、大学地下食堂でハチヤ君と食事をしていた。 ハ「のりもさん、今日は25日でしょ。何の日か知ってます?」 私「さて・・・25日のことで、あんたがいうんだから・・・アイドルの日とか・・・お菓子好きの甘い物ってことを考えて・・・1月…

ちゃっぷぃ ちゃっぷぃ

昭和58年頃のこと。Yの家へゆくと。 私「お~い、居るかぁ」 Y「おう、のりも」 私「何してんの?おい・・・えらく部屋が寒いじゃないか、どうしたんだよ」 Y「ちゃぷい ちゃぷい ×××ほしい!! 」 私「何言ってんだよ。もう・・・どうしたんだよ」 Y「う…

冬のオリンピック

♬ 虹の地平を 歩み出て 影たちが 近づく手をとりあって 町ができる 美しい町が・・・・ 眠っている北の空に 君の名を呼ぶ オリンピックと~ ・・・・♪ (『虹と雪のバラード』トワ・エ・モワ 作詞:河邨文一郎 作曲:村井邦彦) 昭和53年ころ、Yの部屋で話…

大寒

昭和53年頃のこと。Yの部屋でコーヒーを飲みながらの話し。 Y「なぁ、のりも。今日は大寒だろ。それで大寒にちなんだクイズがあるんだけど、答えられるか?」 私「なんだよ、いきなり。まぁ、聞いてやるから言ってみろよ」 Y「何いってんだよ。いいか、問…

冬され

昭和54年ごろのこと。ハチヤ君と地下食堂でたまご丼を食べていた。 私「さむいなぁ・・だけどうまい・・これ・・ 『冬ざれの厨に赤き蕪かな』(子規)・・・なんてね」 ハ「のりもさん、それは黄色のたくあんですよ」 私「ははは・・・ま、大根類ってこと…