昭和53年頃のこと。Yの部屋でコーヒーを飲みながらの話し。
Y「なぁ、のりも。今日は大寒だろ。それで大寒にちなんだクイズがあるんだけど、答えられるか?」
私「なんだよ、いきなり。まぁ、聞いてやるから言ってみろよ」
Y「何いってんだよ。いいか、問題。つぎのなかで大寒に食べると縁起がいい食べ物はどれか。一 だいこん。二 もち。三 とうふ。四 さといも」
私「うん・・・どれも似たようなもんだなぁ・・・みんな白いもんなぁ」
Y「だろ?だからむつかしいんじゃないか。昔からの習慣を知ってないとわからんからなぁ」
私「ええい、あてずっぽぅで、さん!!」
Y「ブブゥゥゥゥゥ~~~~~~」
私「ちがうのかぁ、何だよ。教えろよ」
Y「えへん。答えは二の『もち』だよ。
大寒のときに汲んだ水は『寒の水』ってよばれて、縁起がいいんだってさ。
この水で炊いた米で搗いたもちを『寒餅』っていうんだ。
この餅を大寒に食べると縁起がいいって言われてんだ」
私「うん・・水と米かぁ・・・まさに日本だよな・・・わかる・・・」
Y「ということで、もう一杯コーヒーを飲むか?」
私「うん。『寒コーヒー』にしてくれよな」
Y「・・・・ばか・・・・・」