norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

ふぐ

  ♬ しぃんせかいの づ〇〇や でぇ~ 

        づぼら連中 集まってぇ~ ふぐをさかなに 酒を飲む ・・・

           ふぐなら ふぐなら づ〇〇やで~ ♪

                                                                          (フグ屋CMソング 作者:キダタロー

 昭和53年の夜、Yの部屋にいたときこのCMが流れてきた。

 

Y「お、ふぐかぁ・・・今日は2月9日だからぴったりな『フグの日』だよなぁ」

私「肉の日ってこともあるぜ?」

 

Y「もぅ・・・まぜっかえすなよ。ひとがフグを食べたいなぁって思ってるのに」

 

私「はは・・・だけど、お前、フグ食べたことあるのか?」

 

Y「それが、1回もないんだよなぁ・・・お前はどうなんだよ」

 

私「ああ。二三かい食べたかなぁ。初めてのときは、高校時代の親友T にミナミでごちそうになってさ。そりゃぁ、うまかったぜ。白身でさ、ぷりぷりしてるんだよ。てっさと、てっちりのコースでな・・・」

 

Y「てっさ てっちり?」

 

私「あぁ・・・フグって『鉄砲』っていうだろ?鉄砲って弾が当たると死ぬじゃないか。フグも毒があって当たると死ぬからフグのことを鉄砲っていうんだよな。そのフグの刺身だから『てっさ』、鍋のダシ湯にフグの身を入れると『ちりちり』って縮むから、ふぐ鍋を『てっちり』っていうんだってさ」

 

Y「おぃ・・・当たるのかよ」

 

私「大丈夫だよ。毒があるのは一部の内臓でさ。特別な資格を持った調理師だけしか料理できなくなってるからさ。普通の店じゃぁ毒にあたるなんてことはないさ」

 

Y「そういやぁ、前に有名な歌舞伎俳優がフグに当たって亡くなってたよなぁ・・・うちのおやじも、そんなこと言ってたなぁ」

 

私「うまいぜぇ・・・今度の休みにいっしょに行こうか?」

 

Y「おい・・・だいじょうぶかぁ?」

 

私「なに怖がってんだよ。お前らしくもない。普通の店にいくんだから大丈夫だよ」

 

Y「そっちじゃねぇよ。財布だよ」

 

私「・・・・・・・」

 

            あら何ともなや昨日は過ぎて河豚汁(芭蕉