2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧
昭和54年のこと、ハチヤ君と話している。 私「もう6月もおわりかぁ・・・」 ハ「早いですね、もう半分ですもんね」 私「そうだよなぁ、勉強がちっとも進まないや」 ハ「はは、同じく。ところで、のりもさん、6月30日って『夏越の祓』(なごしのはらえ…
研究室で、Sさんとの話しのつづき。 この年の東京サミットには、5月に女性ではじめて首相になったイギリスのサッチャー氏が来ており、話題となっていた。 私「ねえ、Sさん。サッチャーさんって『鉄の女』っていわれてるでしょ。あれは、なんでなんですかね…
♬ 砂まじりの茅ヶ崎 人も波も消えて 夏の日の思い出は ちょいと瞳の中に消えたほどに それにしても涙がとまらないどうしよう・・・・・・ 今何時 そうねだいたいね・・・・ 不思議なものね あんたを見れば 胸さわぎの腰つき・・・♪ (サザンオールスターズ「…
Yの家で話している。Yが紙になにやら文字を書いてわたしに渡す。 Y「なあ、のりも。これなんて読むか、分かる?」 私「うん? はまゆうだろ。女優さんで居るじゃないか」 Y「お、知ってたか。おれはまた、てっきり『はまもめん』って読むのかと思った」 私「…
「『延長八(西暦930)年六月二十六日に愛宕山に黒雲が沸き上がり、 大雷鳴とともに大雨となった。 その後、皇居清涼殿に雷が落ちて、火の手が上がり、 大納言正三位藤原清貫が焼死した』(「日本略記」醍醐より) って書いてあるんですよ」 大学学舎のロビ…
研究棟で学生たちが話している。 A「なあ、梅雨に入ったなぁ」 B「ああ、今年は早いよなぁ」 A「ちょっと華やかにいこうぜ。梅雨に似合う花って何だと思う?」 B「そりゃあ、当然、アジサイだろぅ」 A「他には?」 B「うウゥゥンンンと・・・くちなし、ばら…
♬ 手をあわせてみつめるだけで 愛し合える話しもできる・・・・ 信じられないことばかりあるの もしかしたらもしかしたらそうなのかしら それでもいいわ ちかごろ少し 地球のおとこに あきたところよ ♪ (ピンクレディー「UFO」作詞:阿久悠 作曲:戸倉俊一…
イチジクを食べ損ねた数日後に、Yの家へ行った。 私「おい、この前の名誉挽回。イチジクの起源を教えるぜ」 Y「なんだよ、調べてきたのかよ」 私「ああ、まあ聞けよ。イチジクの語源はペルシャ語の『Anjir』なんだってさ」 Y「うん?なんでペルシャが出てく…
Yの部屋で話しているとき。 また、Yがメモ書きを私に渡して尋ねる。 Y「のりも、問題。これなんて読むか知ってるか?」 私「『無花果』・・・まてまて、見たことがあるなぁ・・・」 Y「ヒント。今の時期においしいもの」 私「うぅンンン・・・おいしいのにハナ…
Uが、ランダムハウス(Random House)という名の大きな英英辞書を抱えて、研究室へ戻って来た。 U「なあ、のりも。シェイクスピア作の『真夏の夜の夢』って知ってる?」 私「え、知らないよ。なんで?」 U「いやあ、ウチの師匠が講義中に、イギリス法制度の…
昭和54年のこと。 傘をさして坂道を下りながら友人たちとしゃべっている。 A「おい、そろそろ梅雨入りだってな」 B「ああ、かなわないなぁ。こう蒸し暑くっちゃあなぁ」 C「それはそうと、昼ごはんどこにする?」 B「いつもの喫茶店でいいんじゃないか?」…
昭和58年6月に同期のNと話していた。 私「ところでさ、今月の3日に、阪急の福本が盗塁の世界記録を打ち立てたなぁ」 N「ああ、なんだっけ、たしか939個目だとか新聞に書いてあったなぁ」 Nは金曜日の午後から、仲間をさそってテニスをするということを習…
♬ 若い娘が (うっふぅンンン)・・・・ ほらほら黄色いさくらんぼ~・・・ つまんでごらんよワン ・・・ ワン ツー スリー ウーン 黄色いさくらんぼ~ ♪ (「黄色いさくらんぼ」作詞 星野哲郎 作曲 浜口庫之助) アイドル好きのハチヤ君との話し。 私「きのう…
♪ 「願いましてわ~ せんにひゃくろくじゅうごえんなり~ たすことの さんぜんよんひゃくじゅうごえんなり~・・・・」 昭和55年ごろのこと。 専門学校の教務室でお茶を飲んでいた。 授業の終了ベルのあと、珠算のO先生が戻って来られて、同僚のE先生たち…
少年雑誌の表紙に美少女のタレントが登場することが、昭和50年代半ばから多くなったときのこと。 アイドル大好きのハチヤ君と話していた。 ハ「このごろ、少年漫画って買うの楽しいですねぇ」 私「どうして?」 ハ「だって、♪少女Aとか、♪制服のむねのボタ…
昭和54年のこと、Yの家へゆくと、Yが自分の部屋で長い釣り竿の調子を見ている。 私「おい、何してんの?」 Y「おう、のりもぉ、竿の調子を見てるんだよ」 私「なんだ、新しく買ったのか?」 Y「いいやぁ、知り合いから借りてきたんだよ。これさぁ、竹じゃ…
6月の休日に、またまた旧友Yの家に遊びに行っている。 夕方に帰ろうと思っていたころ、屋根を叩くような雨が降ってきた。 私「あぁ、しまったぁ。傘をわすれたぁ・・・くそうぅ・・・ 『七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞあやしき』 (兼明親…
大阪には、大きな繁華街が三つある。 北から順番に、梅田、難波、天王寺である。 前二つは歓楽街という色合いが強いが、最後の天王寺は単なる歓楽街ではなく、わたしが小さいころから、学校、お寺、美術館、動物園、などがあり、わりあいに、大阪の昔からの…
昭和53年、高校時代からの親友Tと大阪日本橋の家具屋へ来ている。 私「おい、どうなんだよ?」 T「うんンンンンン・・・・もうひとつなんだよなぁ・・・」 私「気に入ったのにしろよ。いい加減なものを選ぶと、後悔するぞぉ」 どうやら、Tは候補の物を2つに絞…
雨降りの昼下がり、学舎のホールロビーでハチヤ君と。 私「よく降るなぁ・・・」 ハ「そうですね。ところで、のりもさん、旧暦6月をなんて呼ぶか知ってます?」 私「え、水無月だろ。たしか、雨ばっかりで水が多いのに、反対の水がないって意味だから、おか…
昭和60年ころの、大学での仲間たちとの話し。 A「なあ。今日は時の記念日だろぅ?」 B「え、何?」 A「ときのきねんび!天智天皇が水時計を作って時を報せたってやつ」 C「ああ、そういやあ、歴史でやったなぁ・・・あれ今日だった?」 B「あったなぁ。だ…
大学院では、おもしろい話しをしてくれる先輩が多くいた。 ある日、刑事法専門の先輩が、 A「なあ、のりも、花札の柳にカエルの図って知ってるか?」 私「ああ、あの小野道風が書道のことで悩んでいて、ある日カエルが柳になんどもなんども飛びついてやっと…
大学院学舎の玄関を出るとき、文学部系の学生が傘をひろげながら、 A「ええぇぇぇぃぃ~~~、もう。中村仲蔵みたいに、良い工夫の『きっかけ』でもみつからないかなぁ」 B「ははは、江戸時代じゃあるまいし、そりゃ無理だよ」 A「もう、仲蔵みたいに雨の中…
ハチヤ君との話しは続いている。 ハ「では、質問。のりもさん、梅雨と書いて『つゆ』って読むのはなんででしょう?」 私「う~~~ん。発音の問題だろぅ?ヤマトことばでは、この時期の雨のことを『つゆ』と言ってたから」 ハ「ブブブブブブブ~~~~~~」…
大学学舎のロビーでハチヤ君と。 私「ああぁぁぁ・・・いやだなぁ、梅雨にはいったなぁ・・・」 ハ「そうですね。ところでのりもさん、なんで六月の長雨を梅雨って書くか知ってます?」 私「うん?うめぼしの出回るときに降る雨だからじゃないの?」 ハ「は…
研究室でOと話している。 Oは刑法専攻であるから、刑事事件に詳しいし、警察業務にも詳しかった。 私「なぁ、アジサイの根もとにヒトを埋めるとアジサイの色が変わって殺人事件が発覚したなんて話しは本当なのか?」 O「推理小説の読みすぎだよ」 私「あれは…
大学院生は2年目の6月ともなると、そろそろ、学部でいう卒業論文に当たる修士論文のテーマを決めなければならない。 学部では論文を書いた経験のないわれわれには、テーマを選ぶということも、難題であった。 ある日、他大学に就職の決まった先輩が、 「修…
Yの家での話し。 私「なぁ、玄関前のアジサイ、きれいに咲いてるなぁ」 Y「うん、いいだろう。ところで、アジサイの花だと思ってる部分ってガクだって知ってる?」 私「え、ガクって花を支える、根元の緑の部分のことか?」 Y「そうさ、本来、アジサイの花は…
研究室で話している。 A「なあ、今日は『本能寺の変』が起こった日って知ってる?」 B「うん、あの明智光秀の謀反があったってやつか?」 A「そう、あれが旧暦の6月2日」 B「それが何か問題なのか?講義で議論するとか?」 A「そんなわけじゃないけど、司…
昭和53年のこと。 大学正門近くで学生たちが話している。 近くの商店の軒先に巣を作り、多くのツバメが超低空飛行で飛んできたかと思うと、すぐさま舞い上がる。 6月の真っ盛りである。 A「おぅ。ことしもツバメが子育てでいそがしそうに飛んでるなぁ」 B…