norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

秋桜(コスモス)

♪淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽留まりにゆれている~ ・・・・・・こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさがしみてくる~・・・♪ 昭和52年に山口百恵のコスモスがはやっていた。 悪友たちとの話。 A「おい、やっぱりいいなぁ、百恵ちゃんの秋桜」…

祭りのおわり

すり鉢状の大グラウンドに、木で作った舞台ができている。 たそがれどきになって、応援団が集まってくる。 太鼓の音とともに、応援団長の口上が始まった。 「本日ぅ~ この○○において~ ○○大学 大学祭の閉会の辞をのべ~ぇん!! 水のみやこの この おおさか…

大学祭

大学祭初日のこと。 A「おい、どうする・・・・」 B「ああ・・・これほど、コーヒーの注文があるとはなぁ・・・」 C「おれ、近くの喫茶店でコーヒー豆を分けてもらってこようか?」 A「そうしてくれ・・・。ただ、今のお客さんには間にあわないだろうなぁ・…

避雷針

わがサークルの部室における入り口ドアは、木でできていた。 ある日、この部室に行ってみると、ドアに油性マジックで大きく 「熱なき者は去れ!」 と書いてある。 何事がおこったのか、分からないでいた。 2・3日して悪友と3年の先輩たちと広場で話してい…

将棋

KがS先輩と部室で将棋を始めた。 S先輩はわれわれより2年学年が上で、将来は法曹資格を取って、事務所をひらくつもりの俊英である。 Kとは気が合うのか、よく馬鹿話をしたり、このように部室で将棋を差している。 S「K、お手は?」 K「えぇぇっと、香・角・…

秋の日は釣瓶落し

5時に研究会が終わった。 いつものように、悪友たちと駅へ向かう。 A「うわぁ、暗い、もう陽がおちてるよ。ついこの前までは、この時間なら十分明るかったのに!」 B「うん、秋の陽のつるべ落しだなぁ」 C「ちがうちがう、『秋の日は釣瓶(つるべ)落し』だ…

クラッシック音楽

大学での悪友とのはなし。 A「のりもぉ、おまえクラッシク音楽は何が好き?」 私「おれさぁ、クラッシックはそんなに好きじゃないんだ」 B「なんで?」 私「中学のときにさぁ、秋のクラッシク音楽鑑賞があって、大阪市内の音楽ホールまでバスで行ってさ。演…

横領事件

「『弱き者、なんじの名はおんななり』だなぁ」 「いやぁ、『犯罪の陰におんなあり』じゃないか?」 「まさに、恋は盲目だよなぁ」 昭和49年10月末、大手地方銀行Sの女性銀行員O嬢が逮捕された。 顧客の定期預金などを不正に解約して、合計8億9千万円…

正倉院展

10月末から11月にかけて毎年、奈良東大寺の正倉院展が開催される。 後輩、ハチヤ君との話し。 ハ「のりもさん、正倉院展って知ってます?」 私「ああ、知ってるよ。昔いったこともあるし」 ハ「あれ、行かれたんですか?今年も、もうすぐ始まるんですが…

およげたいやきくん

♪ まいにち まいにち ぼくらは鉄板の~ 上で焼かれて いやになっちゃうよ~・・・・♪ 子門真人が歌う『およげたいやきくん』が、あちこちから流れてくる。 昭和50年のことである。 いつでもどこでもこの曲がながれていて、ある意味「いやになっちゃうよ~…

巨星落つ

学生時代、われわれの民法のバイブルは、我妻榮先生のさまざまな本や学説であった。 忘れもしない、10月のある日、大学へゆくと、学内がざわざわしている。 掲示板にも、さまざまな講義の休講案内が張り出されていた。 わたしのような地方大学の一学生には…

栗よりうまい十三里

大学にて。 「栗よりうまい十三里っていうフレーズあるだろぅ。あれどういう意味?」 「ああ、あれは江戸時代の一種のシャレだよ」 「え、どういうこと?」 「うん、なんでもさ、江戸の寛政時代に、焼きいもが売り出されたときに、ある焼きいも屋さんが、栗…

山師

「銅吹き」ということばをはじめて聞いたのが、大学3年生のときであった。 邦光史郎「住友王国」という小説を読んだときのことである。 住友家は家業として、1590年より、粗銅から銀を取出すことで、住友の家を発展させてきた。この銅と銀とを分ける技…

詩吟

英語の授業が終わった秋のある日。 「さあ、昼めし、昼めし・・・。どこへいく?本部食堂にする?」 みんなでがやがや、本をカバンに詰め込んで話をしていた。 すると、おもむろに、前の扉から学生服の人間が入ってきて。 「おーーす!!!練習をはじめます…

秋雨

秋の雨はさびしいものである。 悪友たちと話していて、 「秋雨をテーマにした文学ってあまり知らないよなぁ」 「うん、そうだなぁ。だけど、秋の雨っていうのは、はじめは台風の影響で強く降るんだけど、中頃や、終わりごろになると、秋雨前線とか言って、梅…

秋の歌

ある日の昼下がり。大学のたまり場での話し。 Kが何やら見慣れぬ黒い写真の入った平べったいものを持っている。 私「おい、K何もってるんだよ?」 K「ああ、これか。因幡晃のファーストアルバム」 私「ああ、LPレコードかぁ、めずらしい。お前が音楽レコード…

広島東洋カープ初優勝

昭和50年10月15日。 巨人対広島戦の終わりに、古場竹織監督が宙に舞う。 一度・二度、三度・・・・。 広島の優勝が決まった瞬間であった。 広島の快進撃を予感させたのは、この年のオールスターゲームである。 7月19日に甲子園球場で開催された第1…

引退

電光掲示板の上の時計は5時を指している。 スポットライトを浴びた男が、マウンド上に立ち 「・・・・わが巨人軍は永久に不滅です。・・・・・」と。 昭和49年10月14日の月曜日である。 昭和33年にジャイアンツに入団して37年目の秋のことである。…

十三夜

樋口一葉の「十三夜」という題名の小品がある。 そのなかに、 「今宵は旧暦の十三夜、旧弊なれどお月見の真似事に団子をこしらえてお月様にお備へ申せし、・・・・十五夜にあげなんだから片月見に成つても悪るし・・・」 と。 ここに、十三夜が十五夜の月見…

クウォーツ時計

昭和50年にクウォーツ時計が発売された。 クウォーツというのは、ぜんまいばねで時を刻むのではなく、水晶を振動させて時を刻むという仕組みである。 そのため、動力として電池が必要になるのではあるが、腕時計などでは、ぜんまい式に比べて精確で、非常…

重陽

秋のある日、奈良行きの電車に乗ると、あやめ池遊園地で菊人形展をしている。 そのときは、秋の花は菊という感覚しかなかったが、考えてみると菊は国花であるという話しがある。 気になって、調べてみることにした。 まず、旧暦9月9日は重陽とよばれ、縁起…

10月10日 体育の日

大学で悪友たちと話をしている。 A「なあ、小学生のときに東京オリンピックがあっただろ?」 B「ああ、昭和39年10月10日からだろ。覚えてるよ」 C「あの日を記念にして、体育の日が制定されたんだよなぁ」 A「ああ、それでさ。お前らは、何の競技や選…

風と共に去りぬ

昭和50年10月8日に、日本で初めて米国映画「風と共に去りぬ」がテレビ放映された。 いや、世界初のテレビでの登場である。 テレビで、見ていた私は、つまらない映画だなぁという、第一印象。 とにかく、ストーリーの進展がのろいのである。 それととも…

梨園

大学のたまり場で悪友たちと、秋の味覚について話している。 A「秋のたべものは、梨もあったなぁ」 B「ああ、『有の実』な A「なんだよそれ?」 B「うん、平安の時代から、梨っていうのは『無し』に通じるから、ナシじゃなくて、『アリ』といって、縁起かつ…

卒業論文

ゼミ学生が教室で話していた。 A「きのう、会社面接にいったらさぁ、『大学生活も終わりで卒論は何をテーマにするのか?』って聞かれたんだよ」 B「ああ、おれもあった。それでどうした?」 A「卒論はありません、って言ったんだよ」 B「うんうん、それで?…

柿くへば

悪友たちと、秋の味覚である柿のはなしとなった。 A「なあ、柿といえば、あの有名な俳句があるだろぅ・・・・」 B「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺か?」 A「そうそう、その子規の俳句。あれさぁ、何が言いたいんだろう?」 B「そのままだろ、何もないさ」 A…

オクトーバー October

またまた悪友たちと。 A「なあ、10月を英語でOctoberってなぜ言うか知ってるか?」 B「つまんねぇ、おまえ先月Septemberでいったじゃないか。どうせ、octoがラテン語で8番目っていう意味だからっていうんだろ」 A「あ、当った!!」 B「それで?なんで、…

神無月

悪友たちとのはなし。 A「おい、10月はなんで、かんなづき(神無月)っていうの?」 B「古典でやっただろう」 A「そうだっけ?」 B「日本中の神さまが、この月にみんな出雲大社にあつまるから、出雲以外は神さまが留守でいなくなるんで、神さまがいない月…

衣替え

6月のときとは反対に、10月は冬への衣替えの時期である。 10月の第一週から第二週にかけて、大学では4年生のスーツ姿が目立つようになる。 大学のゼミ仲間も就職活動の合間に、学舎の外に姿を見せている。 A「おい、なかなか決まってるじゃないか」 B…

菊人形

♪ 走るまどから眺めたら ローラーコースター雲の上 春はバラ色 枚方の 秋はうれしい 菊人形 てんまばしから三条へ ジリリン ピリピリ ポーッポ 〇〇特急 〇〇特急・・・♪ こどものころ、この歌がテレビからよく流れていた。 鉄道会社の宣伝歌である。 調子の…