2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧
昭和49年は、中日ドラゴンズが巨人のV10を阻止して、20年ぶりに優勝した記念すべき年である。わがサークルにも中日ファンがいて、当時、はやった坂東英二の「燃えよドラゴンズ」を歌っておおさわぎしていた。 5月の終了時点では、1位巨人、2位阪神、…
大学1年の時の話し。大学では、一般教養科目に人文科学という分野があった。今はそのような分け方はしないそうである。親戚の大学生に聞いたので、まちがいないであろう。そのなかで、わたしは、文学という科目を履修した。 高校のときのように、何か作家の…
昭和50年5月に大きなニュースが流れた。日本人女性登山家、田部井淳子さんがエベレスト登頂にはじめて成功したというのである。 わたしは、登山にはくわしくないのだが、高校時代に、唯一、好きであった国語の先生が、山岳部の顧問であり、その先生が授業…
大学3年のとき、テレビCMをみて感動した。 ♬ まちに ひとふきの~ かぜ~・・・・・・・ ~あのまなざし、ゆれて眠れない~ ああぁぁ~・・・♪ 息をのんだ、というべきであろう。 何かわからない、小椋佳のうたのせいであろか、あるいは、真行寺君枝の妖し…
民法での社会構成は、「主体=ひと」と「客体=物(もの)」とで出来上がっていて、「ひと」と「ひと」、「ひと」と「もの」とが権利関係で結ばれていると、講義で説明される。 たとえば、AさんがBさんから腕時計を買うとき、 AがBに売ってくれというのを「…
ある日、教授が、 「法律解釈問題には、恋愛、情、小説、夢、心理という文学的ことがらは、ほぼ関係がない」と断言された。 だんだん、つまらない学問だなあと思っていたころであるから、わたしとしては、 「何をいまさら・・・・」というあきらめの気持ちで…
カネボウというと、わたしは4つのCMを思い出す。 ひとつめは、♬「かんかん、かね ぼう、かんかん、かねぼう、赤ちゃんのときから、かねぼう毛糸」というテレビのシロクロで放映された、毛糸の宣伝。 ふたつめは、♬「どんが、どんが、どんがらがった、・・・…
4年生の5月末に、われわれは、ゼミ旅行を決行した。まさに、決行である。 専門ゼミは3年の9月からはじまり、4年の8月末で終了する。1年間の勉強なかまにすぎないのだけれど、ほぼ、いっしょうのつきあいとなるであろうと予想ていたし、いままさにそう…
昭和48年に江崎玲於奈博士がノーベル賞を受賞した。物理学賞としては、朝永振一郎博士に次いで日本では三人目の快挙である。 このとき、思い出したのは、5月に、日本人初のノーベル物理学賞受賞者、湯川秀樹博士の自叙伝を読んだことであった。わたしは、根…
大学3・4年生になると、高学年となり、20歳を超えとともに仲間が増えて、コンパや宴会を開く機会が多くなる。それなりに、一人前になったつもりでいるから、一次会だけでは済まず、つぎからつぎへと飲み歩くこともある。 先輩などがいれば、 「先輩、どこ…
この「ことわざ」は、あることがらが発生すると、ちょっと見、全く関係がないと思われる場所やものごとに影響があらわれるということの、『たとえ』であるといわれるのは、ご存じであろう。 大学で法律を勉強すると、この「ことわざ」がたまに出てくる。 た…
大学の英語は1・2年で8単位、4教科を勉強しなければならない。このなかで、忘れられないのが、1年生のときに勉強した、基礎の英語購読2単位科目である。まさに、文学作品を読むことになった。 その題名が「ジキル博士とハイド氏」である。わたしは、中…
5月の終わりごろになると、大学では健康診断が実施される。わたしたちにすれば、これがやっかいでる。大学学生全員の大人数の健康診断であるから、実施日および時間が決められている。 月曜日の1限目などに当たれば、大変である。眠い、遠い、荷物が重い、…
昭和48年に池田理代子原作の「ベルサイユのばら」という漫画が一大ブームとなり、女性ファンの間で、静かではあるが、大きなうねりを生み出すさわぎとなった。 そのブームにさらに火をつけたのが、宝塚歌劇団による全国各地での公演であった。 ところが、…
サークルで、民法の期間と時効の勉強会があった。期間というのは、たとえば、5月1日から3日後にお金を払いますと約束するその長さをあらわす。3日後というのは5月4日となる。法は、いろいろな理由で、期間計算では初日を算入しないこととしている。 こ…
昭和48年の春、大きな交通ストライキがあった。このときのストライキの規模は極めて大きく、午前中に国鉄交通がすべて止まるということになった。これは、大変なことである。公共交通機関がすべて止まるわけであるから、サラリーマンは大変である。会社が…
昭和48年に、NHKで「国盗り物語」が大河ドラマとなった。わたしは、1年前のドラマ化発表以前に、文庫本でこのものがたりを読み終えていた。ドラマ化が発表されたとき、ある種のときめきを感じたのを忘れられない。 どういえばいいだろうか。自分がたまた…
大学生のときの5月、競馬のハイセイコーがNHK杯に勝利して、10連勝となり、すさまじい話題となった。競馬というのは、ギャンブルで、われわれ仲間でもあまり人気のない競技であった。というのも、競馬というのは、どうしても、暗いというイメージがぬぐえ…
アリ・マッグローとライアン・オニール主演の映画の話しではない。 ある日の朝、大学の中庭へゆくと、井川先輩と同学年のしほり嬢が、口げんかをしている。 しほり「だから、いったでしょう。原稿を書いてコピーをしておいてって」 井川「聞いてないよ。昨日…
ある日、悪友たちとはなしていて、 「初夏の良きものの代表として、『目に青葉、山ほととぎす、初ガツオ』っていうよな。あれ、三感は満足させるけど、触感を満足させるものがないのをどう思う?」とKが聞いてきた。 たしかに、目は視覚、山ほととぎすは聴…
1年生、2年生のとき、大学でも体育の授業がある。いわば、文武両道を求めるからであろう。まあ、実技はからだを動かすだけなので、それほど、いやなものではなかった。ただし、困ったのは、高校とはちがい、学校までの登校時間が相当長くかかるため、1時限…