Yの部屋で話していて、新聞をよんでいたYが急に声を上げた。
Y「おい、今日は双子の日だってさ」
私「♬ いいえわたしわぁ・・・ふたござのおとこぉ~~~
(本歌『さそり座の女』歌美川憲一 作詞:斉藤律子 作曲:中川博之)」
Y「ばか!何いってんだよ、もぅ」
私「はは・・・二月五日だからふたごなんだろ?だけどそれ、ある企業が語呂合わせで作ったんだってさ」
Y「そうなのか?」
私「ああ・・・ふたごの日って、いろいろな日があってさ。明治時代にふたごがうまれたときに、どちらを長子つまり男なら兄ちゃんにするかを、太政官令で決めたのが12月13日だから、この日にしようとか、語呂合わせで11月25日の『いいふたご』ってのがいいだとか言われてんだってさ」
Y「あれぇ・・・先に生まれた方が長子って・・・法で決まってんのかぁ・・・」
私「今はそうだよ」
Y「おれはまた、あとから生まれた方が先に生命を授かったんだろうから、そっちが長子かとおもったよ」
私「うん。そういう慣習の地方もあったんだってさ」
Y「そうだろうなぁ・・・先輩優先だもんな」
私「だけど、この世に出てきた先輩は、あとに生命を授かった子だぜ?」
Y「うぅぅンンンン・・・・・・・・」
二子山裏も表も春の雪(長谷川かな女)