norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

11月のおわり

昭和52年、Yの部屋にいると静かに小雨がふってきた。 私「おい、雨だよ・・・今年はよく降るなぁ・・・」 Y「ああ、また寒くなるなぁ・・・秋の終わり、冬のはじまりだなぁ・・・」 私「この時期の雨は、薄皮をはがすように季節を変えていくからなぁ」 Y「…

国鉄民営化

昭和61年11月、国鉄が民営化されることが決まった。 その時の、大学仲間での話し。 A「おい、国鉄民営化法が通ったなぁ」 B「そうだなぁ・・・長かったよな。三公社の専売公社と電電公社はもう始まったのにな。一番の赤字事業の国鉄がやっとこれからだも…

酉の市

昭和60年のこと。ある学校の講師室でF先生との話し。 F「のりも君、『酉の市』って知ってる?」 私「え?どこかで鳥肉の大安売りでもしてるんですか?」 F「ははは、そうだろうね。根っからの関西人だね、あんたは」 私「あれ、ちがいました?」 F「このと…

秋冬

♬ しゃれた日焼けに 涙が流れる あー 秋かしら ・・・・季節の変わり目を あなたの心で知るなんて・・・ もうこいも もうこいも おわるのね・・・・♪ (『秋冬』歌:高田みずえ 作詞:中山丈史 作曲:堀江童子) 昭和59年11月の夜、中学来の友人Yと話し…

ジョーク

昭和53年ころ、大学で仲間たちとの会話。 A「なぁ、昨日、高校時代の友達と会ってさ、スナックで飲んだんだよな」 B「うん、どうした?」 A「いやぁ、そのときさ、思ったんだけど、ウイスキーの水割りってミネラルウォーターを使うじゃないか。あれって無…

線引き小切手

昭和59年の11月、大阪市内の都市銀行の支店窓口に居た。 女性行員「お客様、この小切手では、お支払いできません」 私「え?支払場所はここになってるし、今さっきこの小切手をもらってきたんですよ?」 行員「あの・・ですね・・・、この小切手は、端に…

昭和53年の11月、刑事法専攻のしゃれ者Oと、お茶を飲みながら話していた。 私「はやいなぁ、11月の末だよ。もうあと1ヶ月ほどで今年も終わりだぜ」 O「そうだけど、のりもぉ、1年が早いなんて言ってんのは、歳を取った証拠だろ」 私「なんで?」 O「…

新米

昭和53年ごろ。 11月23日の休日、Yの家へ にぎり飯を持って出かけた。 私「お~い、いるかぁ?昼めし持ってきてやったぞ」 Y「お、なんだなんだ、トンカツか刺し身か?」 私「何言ってんだよ。おにぎりだよ。新しく出た、おにぎりで、新米だぜ。新嘗祭…

小雪

昭和53年11月ごろ、大学の坂道をしゃれ者Oと学舎に向かって登っていた。 O「ううぅぅぅ~~~しみるぅ~~~。まともだもんなぁ。北風が吹きつけてくるぜ」 私「ははは、冬の入り口だもん。それに今日は二十四節気でいう小雪だってさ」 O「しょうせつ?…

帰り花

授業が終了した夕方、講師控室での国文学者F先生とのはなしの続きである。 F「さて、のりも君。この時期の季語に『帰り花』って言うのがあるんですが、知ってる?」 私「え?さあ・・・」 F「たとえばね、 『凩に匂ひやつけし帰り花』 っていう芭蕉の句なん…

一茶

昭和60年ごろのこと。 ある大学の講師控え室で、国文学専門のF先生と話していた。 F「のりも君、11月19日は一茶忌だったの知ってますか?」 私「え?一茶ってあの俳人の小林一茶ですか?」 F「そうですよ。芭蕉と蕪村を含めての三俳諧人っていわれるあ…

ナウい?

♬ これでおよしよ そんなに強くないのに 酔えば酔うほど 淋しくなってしまう・・・ 指で包んだ まるいグラスの底にも 残り少ない 夢がゆれている・・・♪ (『ブランデーグラス』歌:石原裕次郎 作詞:山口洋子 作曲:小谷充) 昭和52年11月、Yの家へゆく…

東京国際女子マラソン

昭和54年11月18日夜、Yの家で話していた。 Y「なぁ、東京で初めて女子だけで走る、国際マラソンが開催されたろ。見たか?」 私「え?いや、出かけてたから見てないよ。なんだよ?」 Y「おまえ、女子マラソンだぜ、女子マラソン」 私「そんなに、何回も…

王将

昭和53年、将棋名人の、大山康晴氏が王将に帰り咲いた。 中堅のエース加藤一二三氏を破っての18度目の王将位である。 18度目というのですらすごいことなのに、昭和27年に初めて王将となってから、有に26年間トップ将棋師として過ごし、このころ、…

四四五調

♬ あなたは 稲妻のように 私の心を引き裂いた・・・・・・ You’re rollin thunder 突然すぎた・・・ 忘れないあなたが残していった 傷あとだけは・・・・♪ (『冬の稲妻』作詞:谷村新司 作曲:堀内孝雄) 昭和53年11月のころの話し。 アリスの『冬の稲…

ヌーボー

昭和59年ごろの大学仲間と、ビヤホールで飲み会をしていたときの話し。 A「なあなあ、テレビニュースでフランス『ヌーボー』が、日本でも解禁って騒いでたけど、あれ、そんなに意味があんの?」 B「え、知らないのか?ぬーぼーとしてんな」 A「ばかにしや…

一日は何秋?

♬・・・秋の風が吹いて 街はコスモス色 あなたからの便り 風に聞くの・・・・ 冬が来る前に もう一度あのひとと めぐり逢いたい・・・ (『冬が来る前に』歌:かみふうせん 作詞:後藤悦治郎 作曲:浦野直) 昭和53年Yの部屋にて。 Yがラジオから流れる曲…

秋いろ

昭和53年の昼休み。ハチヤ君と。 ハ「のりもさん、秋は何色だか知ってます?」 私「え?たしか高校で漢文の先生が言ってたなぁ・・・春は青、夏は朱、秋は白、冬は黒・・・じゃなかったっけ?」 ハ「あ、えらい!!覚えてますねぇ」 私「もぅ、からかって…

秋扇

♬ あなたの愛した ひとの名前は あの夏の日とともに 忘れたでしょう・・・ これから淋しい秋です 時折手紙を書きます 涙で文字がにじんでいたなら わかってください・・・♪ (『わかって下さい』作詞・作曲:因幡晃) 昭和53年11月、Yの部屋で話していた…

チーズ味

昭和55年ごろの話し。 刑事法専攻でしゃれ者Oと大学の研究室で話していた。 私「寒くなってきたなぁ」 O「ああ、そろそろ、鍋の季節だよなぁ。あ、そうだお前さぁ、チーズフォンデュ知ってる?」 私「なんだよそれ?」 O「いわばチーズ鍋さ。チーズを鍋…

判じもの

♬ もしも きらいでなかったら 何か一杯のんでくれ そうねダブルのバーボンを遠慮しないでいただくわ・・・ ・・・絵もない花もない・・・そんな居酒屋で・・・♪ (『居酒屋』木ノ実ナナ&五木ひろし 作詞:阿久悠 作曲:大野克男) 正宗の話しをしていたとき…

清酒

『 まだ 甘口の酒が多いとお嘆きの貴兄に・・・・・ ♪ やぁっぱり~~~おぉれわぁ~~ キクまさむねぇ~~~ ♪ 』 (『初めての街で』CMバージョンより 歌:西田佐知子 作詞:永六輔 作曲:中村八大) 昭和57年のこと、Yの部屋でテレビを見ていると、清酒…

『おみゃーさん、何いっとるんだわぁ。こりゃぁ、えれえこったで・・・・』 昭和55年Yの家で、テレビを見ている。 Y「おい、これフランキー堺だろ。おもしろいドラマだなぁ」 私「ああ、刑事ものドラマというか、法廷裁判を中心にした事件ドラマなんだろう…

カラヤン

昭和52年11月、オーストリア出身の名指揮者カラヤンが、来日して、大阪フェスティバルホールで演奏会が開かれた。 その2・3日後のYの部屋での話し。 私「おーい、いるかぁ?」 Y「おう、のりも。いっしょに聴かないか?この前あったカラヤンの演奏会の…

イチョウ

昭和53年ごろ、大学の坂道はイチョウの葉でいっぱいになっている。 この季節は少し寒いがきれいな黄色の道となっていて、ちょっとたのしいものであった。うしろから、後輩のハチヤ君の声が聞こえる。 ハ「おはようございます、のりもさん」 私「あ、おはよ…

林檎

♬ アア哀しいね 哀しいね 殺人現場に林檎が落ちていた・・・・・ 男と女のもつれだよ アダムとイブが林檎を食べてから・・ ・・・アア 哀しいね 哀しいね・・・・・ ♪ (『林檎殺人事件』郷ひろみ&樹木希林 作詞:阿久悠 作曲:穂口雄右) 昭和53年、中学…

菊酒

昭和57年11月。 いつものように、地下食堂で中国法制史専攻のハチヤ君との話し。 ハ「のりもさん、秋ですねぇ・・・」 私「どうしたんだよ、急に?」 ハ「いえぇ・・・今、菊の花の真っ盛りでしょ?菊って高貴な花だっていわれる意味って知ってます?」 …

文化の日

昭和53年の休日、中学からの友人Yの家で話していた。 私「なぁ、今日は文化の日だろう?あれ、どういう意味で制定されたか知ってる?」 Y「え?えらい人たちに勲章を渡す日だろ」 私「なんだよそれ。もともと、明治天皇の誕生日をお祝いする日だったんだぜ…

衣替え

昭和53年ころのこと。 大阪では電車通学をしていると、11月になったとたん、電車内の学生服が、黒や紺色の落ち着いた色合いに変わる。 寒さが加わるのと、暖房が入るので・・ああぁ・・・今日から中高生は冬服かぁ・・・という季節の変わり目の落ち着き…

新札

昭和59年11月、新札が発行された。 アルバイト先である専門学校での、先生方の話し。 いちばん若い簿記会計のT先生が先輩のO子先生に口火を切った。 T「今日、新札発行されたでしょう?O子先生、手に入れられました?」 O子「ということは、あなた早速、…