norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

判じもの

 ♬ もしも きらいでなかったら 何か一杯のんでくれ 

      そうねダブルのバーボンを遠慮しないでいただくわ・・・

             ・・・絵もない花もない・・・そんな居酒屋で・・・♪

      (『居酒屋』木ノ実ナナ&五木ひろし 作詞:阿久悠 作曲:大野克男)

 

 正宗の話しをしていたとき、Yがこの居酒屋のおやじさんと別の会話があったそうな。その物語。

 

Y「ところでさ、おやじ。いつも不思議に思ってたんだけど、あそこの壁に掛ってる木の扇に『春夏冬二升五合』って書いてあるじゃないか?あれって何なの?」

 

お「え、お前知らないのか?『判じもん』(大阪弁である)だよ。

大学いってんだろ?」

 

Y「もおぉぉ・・・大学とは関係ないだろう・・・」

お「ははは・・・教養のないやつだなぁ・・・よく考えてみろよ。まず、あの四季で何が足りないよ?」

 

Y「ええぇぇっとぉ・・・秋かな」

お「だろぅ?ということは『秋』が『ない』で『商い』。さて、にしょうごんごう(大阪弁)はこの伝でいけばどうなる?」

 

Y「え・・・どういうことだろぅ・・・」

お「ま、現代っ子のお前じゃ無理か。二升ってのは升(ます)でふたつだろ?だから『ますます』(益々)ってことだよ。それにごんごう(五合)っていうのは、一升の半分だから半升、つまり『はんじょう』(繁盛)ってなるんだよ」

 

Y「ああ!!『商売益々繁盛』ってしゃれかぁ・・・・」

 

お「そうそう。これで益々かしこくなったろぅ?」

Y「もぉぉぉぉ・・・・・         」

 

       居酒屋に新酒の友を得たりけり(正岡子規