昭和55年ごろの話し。
刑事法専攻でしゃれ者Oと大学の研究室で話していた。
私「寒くなってきたなぁ」
O「ああ、そろそろ、鍋の季節だよなぁ。あ、そうだお前さぁ、チーズフォンデュ知ってる?」
私「なんだよそれ?」
O「いわばチーズ鍋さ。チーズを鍋に入れて、ワインなんかで溶かしてドロドロにしたところを、四角のサイコロに切ったパンを浸してそれを食べるんだよ」
私「え?それどこの鍋だよ?」
O「だいたいスイス・ドイツの郷土料理鍋だってさ。この前、先輩のSさんが夏休みに研修で西ドイツへ行ってきて、そこで本場ものを食べたんだってよ。帰ってきてから、刑事法の研究会でその話しになって、みんなで食べてきたのさ」
私「へぇぇぇ~~~、それでどうだった?どんな味?」
O「チーズ味」
私「・・・・・・」
癖のあるチーズを食べて小鳥来る(錦織鞠)