norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

一年のちょうど半分

 昭和54年のこと、ハチヤ君と話している。

 

私「もう6月もおわりかぁ・・・」

ハ「早いですね、もう半分ですもんね」

 

私「そうだよなぁ、勉強がちっとも進まないや」

ハ「はは、同じく。ところで、のりもさん、6月30日って『夏越の祓』(なごしのはらえ)って行事があるの知ってます?」

 

私「え、何それ?」

 

ハ「あのね、日本での宮中行事なんですよ。これも師匠からの受け売りですけどね」

 

私「ああ、君の先生は神官の有資格者だもんなぁ」

 

ハ「ええ、それでね。6月っていうのは1年の半分でしょ。そこで、前はんぶんの反省と、後のはんぶんの幸運を願って、厄払いをするのが晦日の30日っていうことになったんですって」

 

私「どんなことするの?」

 

ハ「えっと、『茅(ち)の輪くぐり』と『人形(ひとがた)ながし』っていうお祓いの行為があるんです。『茅の輪くぐり』は、茅(ちがや)っていう草を大きな輪に編んで、吊るすようにして、そこを人がくぐって厄落としをするのと、『人形ながし』っていうのはまあその字のとおり、ひとの形をした紙を船のようなこれも紙にのせて、川なんかに流すんですよ」

 

私「へえぇぇぇ~ 優雅なもんだねぇ・・・」

 

ハ「でしょう。行ってみませんか?実はね、この行事は行われる神社は決まっていて、近くなら・・・〇〇神社や・・○○や・・・」

 

 お誘いの話しは続いていました。

こりゃ、こまった・・・どう断わろうか?・・・・・

 

     あをあをと水無月祓過ぎにけり(筑紫磐井