norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

いちじく

 Yの部屋で話しているとき。

また、Yがメモ書きを私に渡して尋ねる。

 

Y「のりも、問題。これなんて読むか知ってるか?」

私「『無花果』・・・まてまて、見たことがあるなぁ・・・」

 

Y「ヒント。今の時期においしいもの」

私「うぅンンン・・・おいしいのにハナがないのかぁ・・・ぎょうざ!チョコレート!」

 

Y「ばか、果物っていう字があるじゃないか。『いちじく』って読むんだよ。教養ねえなぁ」

私「ははは・・・・だけどなんで、こんな字を当てたんだろ?」

 

Y「うん、いちじくって花が咲かないのに実が成るっていわれてて、だからだってさ」

私「だけど、現実に花が咲かないで実がなるなんてことはないだろ?」

 

Y「ああ、見えないだけで、胞のなかでちいさい花がイッパイ咲いてるんだってよ」

私「へぇぇぇ~~~」

 

Y「当ったら、食べさせてやろうと思ったんだけど、無しな」

私「ええぇぇぇ~~~・・・・・」

 

      いちじくは子供に還り食うぶもの(高澤良一)