昭和53年のこと。
大学正門近くで学生たちが話している。
近くの商店の軒先に巣を作り、多くのツバメが超低空飛行で飛んできたかと思うと、すぐさま舞い上がる。
6月の真っ盛りである。
A「おぅ。ことしもツバメが子育てでいそがしそうに飛んでるなぁ」
B「ああ、この辺りはこんもりと木が茂ってるから、虫も多いしなぁ」
A「あ、思いだした。ツバメっていやぁ、今年はヤクルトスワローズ、調子いいよなぁ。今、何位だっけ?」
B「ええっと、昨日のスポーツ紙だと、確か2位くらいにいたんじゃないかぁ」
A「優勝できるかもよ、監督の広岡が3年目だもんなぁ、もうそろそろ成果が出てもいい頃だぜ」
B「監督で勝てるんなら、苦労はないよ。ジャイアンツを見ろよ」
A「おまえそれ、長嶋・王のことをディスッてる?」
B「ははは・・・想像に任せるよ・・・しかし・・・わがタイガースがなぁ・・・」
A「うん・・・・・・・」
大阪人の会話でした。
いつやらもこの日のごとく燕とぶ(上村占魚)