norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

カネボウ

 カネボウというと、わたしは4つのCMを思い出す。

 ひとつめは、♬「かんかん、かね ぼう、かんかん、かねぼう、赤ちゃんのときから、かねぼう毛糸」というテレビのシロクロで放映された、毛糸の宣伝。

 ふたつめは、♬「どんが、どんが、どんがらがった、・・・くにまつさまのお通りだい・・・」とうたう『ハリスのかぜ』というアニメがはじまるときの、チューインガム(ハリス・カネボウチュウインガム)の宣伝、

 みっつめが、♬「All the worl loves a lover・・・」という英語音楽でチャールズ・ブロンソンが男性化粧品をアピールする宣伝、

 よっつめが、ある日、新聞の折り込みちらしに目をやると、カラフルな住宅販売宣伝紙があり、その住宅販売会社が、カネボウとなっていたのである。

 

 この4つがみごと、ばらばらの時代なのである。一はおそらくわたしが、幼稚園のころ、二が小学生、三が高校生、四が大学生である。

そのたびに、え、『かねぼう』って,何の会社?と思ったものである。

 

 さて、わたしが3年生のとき、ちょうど会社法を勉強することになった。前年に会社法が改正されて、みんなの興味も旺盛であったから、わりと熱心に勉強した。

 

 会社を作るときに、会社をどういう目的で作るのか、ということを紙に書いて登録しておかなければならないとされる。

 この紙を定款(ていかん)というのだそうな。この会社業務の目的は、ひとつだけでなければならないというのではなく、複数の営業をするならば、それをすべて書いておけばよいということであった。

 

 このとき、「ああ、カネボウやん」と思ったのである。

 

         撫子やわれに昔の心あり (子規)