7月は暑中見舞いを書き送る時期である。
Yの部屋での話し。
Y「なあ、暑中見舞い、もう送ったか?」
私「ああ、ほぼ済んだよ、なんで?」
Y「ああ、近頃の暑中見舞いはがきって、宛名をワープロで打ったシールが貼ってあって、それで来るじゃないか」
私「ああ、そんなの増えてきたなぁ」
Y「何か情がないというか、つまんないと思わないか?」
私「うん・・・わかるけどさぁ。何百枚も書くひとにとっちゃぁ、そうしないと手間ばっかり掛かって、面倒でならないんだろ」
Y「それならいっそ、やめちまえばいいのになぁ・・・結局、儀礼的なものなんだから・・・・」
私「うん・・・だけど、送るだけでもいいじゃないか。数年に1回か2回しか会えない人にも、元気ですかぁって聞いて連絡を取るなんて悪いことじゃないだろ。だいいち、それで細くても絆がつながってる感じがあるだろうが」
Y「分かるけどさぁ、そんなくらい、手で書けばいいのに・・・あ、お前、もしかして、ワープロであて名書きして送ったろ?」
私「・・・・・・・」
来はじめし暑中見舞の二三枚(遠藤梧逸)