研究室で政治哲学専攻で年上のSさんと。
S「なぁ、のりも。今日がパリ祭だっていうのを知ってる?」
私「え?パリ祭って、フランスのお祭りですか?」
S「世界史で習ったろう?フランス革命」
私「ぅぅぅンンン・・・・?」
S「もおぉぉぉぅ・・・教科書に自由の女神が三色旗を持って民衆を先導してバスチーユ牢獄を襲うっていう絵、覚えてないか?」
私「ああああ!!あれですかぁ。あれは印象的な絵ですよね。覚えてます、覚えてます」
S「まぁ、あれはフランス革命の象徴的な絵画で、当然、実際の景色とはちがうんだけどさ。あのフランス革命を記念にして、フランスでは建国記念日ってことで、祝日になるんだ。これをパリ祭っていうんだよ」
私「へぇ~、ヨーロッパに本格的な夏が来たってことで、お祭りがあるっていうわけじゃないんですねぇ」
S「ああ、どうもそうらしい。俺の師匠なんかさ、ヨーロッパ政治の転換点で、ここからの動きが政治的には現代政治の出発点だっていうんだ」
私「しかし、革命が起こった日をお祭りにするっていうのは、どういうことなんでしょうね」
S「うん・・・そこんとこが、欧米人の感覚なのかもなぁ・・・日本じゃあ、革命がないから、分かんないよなぁ」
私「・・・・・・・・・・」
お祭りの日和になりぬ花盛(正岡子規)