♬ ココココ コケッコ ココココ コケッコ 私はミネソタの卵売り
町中で一番の人気者 つやつや生みたて買わないか・・・
白味がなけりゃお代はいらない ココココ コケッコー・・・♪
(『ミネソタの卵売り』暁てる子 作詞:佐伯孝夫 作曲:利根一郎)
ひさしぶりに、Yの家へ。
Y「♪ フンフンフンフン コケッコー わたしわぁミネソタの~・・・・」
なにやら大きな本をひらいて鼻歌を歌っている。
私「おい、何やってんの?」
Y「おうのりもぉ・・・なんだまた油売りにきたのか?」
私「うるせぇ。それで何やってんだよ?」
Y「今、料理の勉強中。今日は『卵料理の日』なんだってよ。
それでな、卵料理って料理の基本だろ。いま、卵焼きについて調べてんだよ」
私「へぇぇ~~~ そんなこと本に書いてあるのか?」
Y「ああ。卵焼きってさ、どうも江戸時代に生まれたらしいぜ」
私「そうなのか?それ以前からありそうな気もするがなぁ」
Y「いやぁ・・・鶏卵ってさ、平安時代は食べなかったんだよ。
卵を食べるってのは、殺生ってことになるんだってさ」
私「へぇぇ~ それで?」
Y「ああ。江戸時代になると、握りずしが出来るだろ。
そのとき、寿司ねたの玉(ぎょく)ってのがあらわれて、
玉っていうのは、たまごと味醂、白身ざかな、芝エビ、やまいもをまぜて
四角い鉄板で焼くことが始まって、
そこからきてるって説があるそうだよ」
私「ふぅぅンンン・・・それじゃだし巻きわ?」
Y「あれは、溶き卵にこんぶなんかで採ったダシを混ぜて焼いてんだよ。
お汁気たっぷりでいい味がすんだろ。
ま。関西中心の卵料理だろうな」
私「甘い辛いがあるのは?」
Y「砂糖を入れた関東風。塩と醤油の関西風だよ」
私「うん・・食いしん坊のお前としてはどれが好きだよ?」
Y「♪ わ たしは かんさいのぉ~ たまごずきぃ~」
・・・なんだよ それ???・・・・
弁当にたまご焼きあり水温む(池田秀水)