norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

あやめ

 大学地下食堂へ向かう石段を歴史好きのハチヤ君と降りていた。

ハ「あ・・・あやめ が 咲いてますね」

私「いずれ あやめかかきつばた・・・・」

 

ハ「あれまぁ・・・きどっちゃってる」

私「はは・・・おなかすいた。早く行こうよ」

 

食事を終えたテーブルで。

ハ「ところでね、のりもさん。さっき言ってたあやめね」

私「え?女性落語家の話し?」

 

ハ「なんでそんなとこへ行くんですかぁ・・・ちがいますよ。もぉ・・」

私「ははは・・・冗談冗談・・・なに?」

 

ハ「あやめって菖蒲(しょうぶ)って書くでしょ?なんでだか、知ってます?」

私「・・・うん?・・・知らない・・・なんで?」

 

ハ「よくはわからないんですがね。菖蒲って中国渡りの字なんですよね。

  奈良時代には、ショウブのことを『あやめ草』って呼んでたんですよ。

  あやめって日本の草花で『文目』って書いたんです。

  花びらに網目の模様があったから、そう言ってたんですよ。

  菖蒲はこのあやめと、混同されて『あやめ草』って呼ばれてたことがあって、

              結局、字が一緒になったんだってことです」

 

私「へぇぇ~~~・・・あやめ草かぁ・・・」

 

ハ「ただ、この頃のあやめって、

  花は蒲(がも)の穂に似たもので、

        美しくもなんともなかったらしいですよ」

 

私「あ・・・そんなこと言ったら・・・女性落語家に怒られるぞ・・・」

 

ハ「・・・(それとは・・・関係ないでしょう・・・・もぉぉ)・・・」

 

     はなあやめ五尺曇りの薄匂ひ (加藤曉台)