大学地下食堂でハチヤ君と話していた。
ハ「のりもさん、世界で一番大きいダイアモンドってどこにあるか知ってます?」
私「え?また急になんで?」
ハ「いえぇ、この前ね。英王室の特集をテレビでやってたんですよ。あ、しまった!!」
私「ははは・・・答え、『イギリス王室』」
ハ「もぉぉ・・・では、それはどんなダイヤでしょうか?」
私「そんなの知らないよ。教えてよ」
ハ「エヘン、でわ。その名前を『カリナン・ダイアモンド』っていって、1905年にカリナンっていうひとが、原石を発見したんですよ。原石はなんと、3,106カラット、グラムでいうと621グラムになるんですって」
私「621グラム?実感がわかないなぁ」
ハ「よく、水晶占いって言って、占い師が机の上に丸い水晶を置いてるじゃないですか、あれくらいの手のひら一杯に乗るくらいの石だそうですよ」
私「ええ!!大きいもんだなぁ・・・そんなの加工できないだろ」
ハ「ところが、それを英王室がオランダの加工商に依頼して、9個のダイヤに分けて加工したんですよ。その一番大きいのが、530.2カラットあるカロリンⅠで、王笏のヘッドの部分にかざられてるんです」
私「おうしゃく?」
ハ「王さまが持っている杖があるじゃないですか。あれを王笏っていうんです。即位式なんかで王冠と杖を持って歩いているシーンをみたことありません?」
私「へぇぇ~~~」
ハ「象徴的だと思いません?ダイヤモンドって硬くて強いってことで、『無敵』とか『征服されない』っていう意味がこめられてるんですよね」
私「うん・・・だけどさぁ・・・そのカロリンⅠっていったい いくらくらいするんだろ?そんなに大きいと売れないよなぁ・・・そう思わない?」
ハ「・・・・・・」
春暁のダイヤモンドでも落ちてをらぬか(波多野爽波)