昭和60年のこと、ハチヤ君との話し。
ハ「のりもさん、今日は千円札がはじめて発行された日だって知ってます?」
私「え、知らない」
ハ「のりもさんは、千円札の最初の人物は誰だか分かります?」
私「ええぇぇっと、たしか聖徳太子だろ、小さいころ、大人が使ってたのを覚えてるよ」
ハ「と思うでしょ。あれは二代目で、実は昭和20年に日本武尊で千円札が発行されてるんですよ。その発行日が今日なんです」
私「よくまぁ、そんなこと知ってるなぁ・・・それも師匠から教えてもらったの?」
ハ「もう・・・ちがいますよ。これは古本屋のおじさんから聞いたんですよ」
私「あんまり、変わらないと思うがなぁ」
ハ「でね、この千円札は流通期間も短いし、発行枚数も少ないんで、今の相場でなら、古銭の値段で数十万円になるんだそうですよ」
私「へぇぇぇ~~~、今の夏目漱石、新千円札とは、えらい違いだなぁ」
ハ「そんなこと言っちゃあダメですよ。『天は人の上に人をつくらず』」
私「それは福沢諭吉だろ」
ハ「ははは・・・・・」
暑かりし夏やりすごし木々立てり(星野立子)