♬ 雨音に気づいて 遅く起きた朝は
まだベッドの中で 半分ねむりたい・・・・
過ぎてゆくきのうを 物語にかえる・・・♪
(『12月の雨』作詞・作曲 荒井由実)
3月のある日、大学の地下食堂でハチヤ君と昼ごはんをとっていた。
ハ「今朝は雨がふってましたけど、あったかかったですねぇ、のりもさん?」
私「♪ あまおとに気づいてぇ~~・・・はんぶんねむりたぁぃ~~ なんてね。
俺はそんな状態!」
ハ「それは冬の雨じゃないですかぁ・・・もう春なんだから・・・」
私「はは・・・それじゃあ何かこの時期に合ういい歌はある?」
ハ「歌じゃないですけど、今日は3月18日でしょ。
それに因んで、『賽は投げられた』なんてのはどうです?」
私「うん?3・1・8で、さ・い・は・・・か?」
ハ「ええ。あのことばの語源って知ってます?」
私「えぇぇっと・・・たしかローマのカエサルがルビコン川を渡るときに
『賽は投げられた!』って言って突進するやつじゃなかったっけ?」
ハ「はは・・まぁ大きくは間違ってませんね。
ローマ法の授業でやったんですけどね。
あれは‘’allea jacta est’’(アーレア・アクタ・エスト)って言って、
単純に直訳すると『すべては終わってしまった』
っていう意味になるんだそうですよ。
そこから、『戻れないところまできてしまったのだから、最後までやるしかない』
っていうことになるんですって」
私「ふんふん・・・なるほど」
ハ「ね、おもしろいでしょ。こんな短いフレーズにいろんな意味が込められるなんて。
のりもさん、4月からのローマ法の授業、一緒に、受講しません?
受講生が少なくて大変なんですよ。今、いろんな人を誘ってるんです」
私「♪ 過ぎ去りし昨日に 履修届 出し ちゃぁったぁ~~~・・・・」
ハ「・・・・・・・・」
春雨と思ひ居りしがいつか雪(高濱年尾)