norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

送り火

 ♪ 隠しきれない移り香が・・・

    ・・・肩のむこうにあなた~ やまが燃える 

       戻れなくてももぉいいの~ くらくら燃える火をくぐり・・・♪ 

                 (「天城越え」作詞:吉岡治 作曲:弦哲也

 

 「わああぁぁ・・・」と、いっせいに声が上がる。

京都の、とある大学の屋上に居る。

 

ハチヤ「ね、のりもさん。来てよかったでしょ」

私「うん・・・・すごいね・・・・」

 

 京の『五山の送り火』である。

ハチヤ君の知り合いが京都の大学に通っていて、その友人の大学の建物が解放されるので、送り火を見に来ないかと誘いを受けたらしい。

わたしにも声を掛けてくれたのである。

 

 目の前に「大」の字と舟形がみえている。

     ・・・感動・・・

 

 後年、このことを思い出すと、なぜか、わたしには「天城越え」が聞こえる・・・・・

 

  ハチヤ君がいたら、「なんですかぁ、それ・・ちがうでしょ」と言われそうである・・・・

 

     燃え上がる送り火見つむただ黙す(安間敏子)