♬ 泣かしたこともある 冷たくしてもなお・・・・
俺にしてみりゃ これで最後のLady・・・
わらってもっとBaby むじゃきにon my mind・・・・
エリー my love so sweet・・・・
(サザンオールスターズ「いとしのエリー」作詞・作曲 桑田圭祐)
昭和54年のこと。
Yの部屋で、ラジオからこの曲が流れてきて、彼がくちづさんでいる。
私「これ、はやってるよなぁ。だけどこの歌詞わけ分からん」
Y「ええぇ・・・お前、このごろ、おかしいんじゃないのか?」
私「なんでだよ」
Y「頭が固くなってるってこと。老化してんじゃないのか?」
私「だけど、歌詞そのものが女の子に笑っておくれよっていってるだけだろ。それにon my mindなんて英語入れなくったっていいだろうが」
Y「あのな、なんでも理屈と道理で説明しようとするなよ。歌だぜ。俺が思うにはさ、この歌詞って女の娘を口説いてんだよな。だけど照れるから『早口言葉』のようになって女の子の前でわいわいと言って気を引こうっていうわけだよな。そんなときに、ストレートに好きですっていえるかよ。ギターでも弾けるなら、その娘のそばで、ロマンチックな歌をうたって口説くだろ?英語が出てくんのも、ある意味で心のパニックが起きているからかもしれないし、そう言う方がおしゃれだろ。そんなことが全部、ないまぜの感覚になって、この歌詞が出来てんだろうぜ」
私「うぅぅンンン・・・・」
Y「な、のりも。お前、もてないだろぅ? 分かるわぁ」
うるせえ・・・・
河童(かわたろ)の恋する宿や夏の月(与謝蕪村)