大学の事務コピー室にゆくと、先にハチヤ君がコピーを取っている。
ハ「・・・♪ しあわせが すむといぅ~ にじいろのぉみずうみぃ~
フンフフゥンン・・・・
(『虹色の湖』中村晃子 作詞:横井弘 作曲:小川寛興)・・・」
私「あれ?今日もご機嫌だねぇ?」
ハ「あ。のりもさん、おはようございます。
いえね、今日は7月16日で、なないろの日でしょ。
ということで『虹色の湖』」
私「はは・・・おはよう。しかしまぁ、語呂合わせのうまさは天下一品だねぇ」
ハ「それ、ほめてるんですか?もぉ・・・
あ・・ところで、その天下一で思いだしたんですけどね、
江戸の天和2年(1682)の今頃、幕府が庶民の商売看板に
『天下一』って文字を使うことを禁止したっていう話し、知ってます?」
私「え?ほんと?文字だろ?そんなオーバーな」
ハ「ね。信じられないでしょ。たかが、文字のことで。
でもですね、看板って人目につくようにして宣伝するものでしょ。
当時、はでな看板で人気を取る強引な商売があちこちで起こって、
幕府が金看板使用と、こうした人の風紀を乱す文字使用について
禁令を出してるんですよ」
私「うん・・・だけど・・・文字だけでそんなに人心がみだれるのかねぇ・・・」
ハ「あるんじゃないですか?
今だってCMでおもしろい言い回しやシーンで
大ヒットする商品なんかがあるじゃないですか」
私「・・・うん・・・そうかなぁ・・・」
ハ「♪ 混乱がぁ~くるとぃぅ~ てんいちの かんばぁンン・・・」
私「・・・・・」
ずぶ濡れの空にかかりて虹深し (田部井竹子)