norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

しんせん

 祭りの話しを続けながら、ハチヤ君と大学地下で、昼食をとっていた。

ハ「ところでね、のりもさん。祭りのときに、神様に供えるものを

    『神饌(しんせん)』  っていうんですよ。知ってます?」

 

私「しんせん?・・そりゃ、秋のとれたての実りを供えるんだから、

          新鮮なのに決ってるんじゃない?」

 

ハ「もぉ・・言うと思った・・・そのしんせんじゃなくって、

   神に食べ物をそなえるっていう意味の・・・こういう字を書くんですよ」

 

私「はは・・・なるほどね」

 

ハ「ただ、日本列島って細長くて、歴史も長いでしょ。

   それでね、この神饌も食べ物にはいろいろなものが供えられて、

   地方によってはイノシシなんかの動物とか

   いろんな野菜が供えられたりすることがあるんですよね」

 

私「うん・・・なるほど・・・神さまへの感謝の印だもんね」

 

ハ「ね、だから、一説によると、神饌には『舞』というか『踊り』が含まれる

                          ってされるんですよね」

 

私「おどり・・・あの笛や太鼓で・・・ってやつ?」

 

ハ「そうですよ。

  ほら、天照大御神が天の岩戸にお隠れになったとき、神々が困って、

  天宇受女命(あめのうずめのみこと)が岩戸の前で踊って、

                      難をのがれたってはなし・・・

  あれが御神楽の起源だっていわれてて、

      お祭りのときに各地で御神楽を舞って祝うことになったって・・・」

 

私「なるほど・・・だけど・・・舞って伝統的なもので・・・

         たべものみたいに旬で『新鮮』じゃないんだろうになぁ・・・」

 

ハ「・・・(またぁ・・・バチがあたりますよ)・・・・」

 

          太鼓打つ穂草の辻も秋祭(水原秋櫻子)