♬ 奄美なちかしや 蘇鉄のかげで
泣けばゆれます サネン花ョ 長い黒髪 島娘島娘よ
・・・・夏のおどりは七日と七夜・・・♪
(『島のブルース』三沢あけみ・和田弘とマヒナスターズ
作詞:吉川しずお 作詞:渡久地政信)
昭和56年ごろのコピー室で機械を操作しながら、ハチヤ君が小声で歌っている。
ハ「♪ あまみなぁちぃかぁぁしゃ そてつの はなぁが~・・・・」
私「お?えらくまた古いのを歌ってるなぁ。どうした?」
ハ「あ、のりもさん。はは・・・実はね、
今さっき師匠と沖縄、奄美の方言の話しになったんですよね。
そのとき、この歌のことも話題になったんで、頭にのこっちゃったんですよね」
私「うん?方言?」
ハ「ええ、今日は二十四節気の小満(しょうまん)なんですよね。
この時期は気候がよくなって、草木が生い始めるころで、
農家にすればちょっと安心、すこし満足っていうことから小満って言うんですって」
私「へぇぇ~~ なんかしゃれ言ってるみたい」
ハ「はは・・・それでね、小満の次の節気を芒種(ぼうしゅ)っていうんですけどね。
沖縄ではこのふたつを併せて、
梅雨のことを『スーマンボースー』っていう方言があるんですって」
私「へぇぇ~~~」
ハ「今の時期はちょうど沖縄が入梅の時期で、
大きな災害が起こりやすいから注意しなさいっていう警告でもあるんですって。
まぁ・・・
中国からの暦の影響が直接あったっていうことばのあらわれなんでしょうねぇ」
私「なるほど・・・それで梅雨明けからは七日七夜おどりあかすのかぁ・・・
それもいいなぁ・・・」
ハ「そっちですか・・・もぉ・・・」
小満の身を大いなる樹下に容れ( 池田秀水)