大学仲間での飲み会は続いていた。
N「ところでさぁ、のりも。俺たちのこどもの頃って、小学校の入学式で紅白まんじゅうをもらったろ?」
私「ああ、そんなことあったなぁ」
ハ「あれって、どういうことか知ってます?」
N「え?赤白でおめでたいからじゃないの?お祝いの式典なんかで紅白の幔幕を使うじゃないか」
ハ「あれはですね、日本書紀に由来するっていう説があるんですよ。神功皇后が出産のときに、天から紅と白の幡が舞い落ちてきて、この出産が日本にとって大きな喜びとして、おめでたいことのあらわれになったんだって」
Y「へぇぇ~~~。僕はお祝いごとの象徴が赤であらわされ、終わりごとの象徴として白であらわされるって聞きましたよ」
ハ「ええ、ハレとケの思想でしょ。それもありますね。O中さん、欧米にも紅白の思想表現ってあるんですかねぇ?」
O中「う~~ん・・・あまり聞かないなぁ。源平合戦なんかで使う赤白ぐらいの、いわばread team―white teamといった単なるチーム分けに使うっていうぐらいのことしかないと思うよ」
ハ「なるほどね」
私「でわ・・・シメに中華まんじゅうでも注文しようか?」
全員「ええぇぇ~~~!!!シメは、まんじゅうじゃぁないでしょう」
入学の祝のひとつ肥後の守(下城 宇良)