12月の中頃、Yとの数字の話しを後輩のハチヤ君としていたときのこと。
ハ「ははは、『忘れる』っていうのはよかったですね。まぁ、『やまとことば』は、もとからあって、漢字を当てたっていうのが定説ですからね。十をソって発音するなんて、まさにそうでしょうねぇ。人の苗字でも十河(そごう)なんていうのもありますから」
私「なるほどね。そごうかぁ・・・」
ハ「それで思い出したんですけど、今日は15日の中旬でしょ?これなんで旬っていうか知ってます?」
私「うん・・・なんでだろ?知らないなぁ・・・昔から、月は上旬・中旬・下旬って言ってるもんなぁ・・・考えたこともなかったよ」
ハ「旬っていうのは、中国の神話から来てるんですよ」
私「え?神話?」
ハ「そうですよ。古典かなんかで習いませんでした?昔、太陽は10個あって、それが順番に出て地上を照らすんですよ。それで、ひと回りするのに十日かかるので、この10日間を旬っていうんです」
私「ははは、面白いなぁ。太陽が10個かい?」
ハ「ええ、この神話には続きがあって、この太陽たちが、ある日ぐるぐる回るのに嫌気がさして、回らなくなったので地上が暑くなりすぎて困って、王が弓の名手に九つの太陽を射落とさせて、今のようになったそうですよ」
私「ははははは・・・太陽が シュン としたのかぁ・・・」
ハ「・・・・・・」
暮れてゆく雪空やいつか静まりぬ(高濱年尾)