♬ 春 高楼の 花の宴 めぐる盃 かげさして
千代の松が枝 わけ出でし むかしの光 いまいずこ・・・♪
連休の初日、久しぶりに、Yの部屋にいたとき、荒城の月がラジオから流れた。
Y「おぉ・・・なつかしい・・・ひさしぶりに聞くなぁ、この曲」
私「そうかぁ・・・ところで、仕事の方はどうだ?うまくいってるか?」
Y「おぅ・・・嫌いな職種じゃないから、まぁ、がんばってるよ」
私「まさか、お前が食品の仕事につくとはなぁ・・・いまは見習いコックみたいなことやってるんだろ?」
Y「ああ。だけど、料理っていうのは面白いぜ。食べるのが好きだってこともあるけどさ。味付けなんかいろいろな方法があるんだぜ」
私「うん?」
Y「味の『さしすせそ』って知ってるか?」
私「うん?聞いたことあるなぁ・・・さとう、しお・酢・・・・せ・せ?」
Y「もう詰まってるのか、『せ』はしょうゆだよ。旧書きで醤油は『せうゆ』って書いたんだよ」
私「ふん。で・・・『そ』はソース!!」
Y「ばか。『みそ』だよ」
私「え?ひきょうじゃないかぁ。いままで全部、頭の字なのに、『そ』だけ、後ろの字を使うなんて!!!」
Y「そぉっすかぁ・・・・」
私「・・・・・・・・」
焦げソース 香りとともに 食す春(のりも よしあき)