♬ 雨に濡れてた たそがれの街 あなたと逢った 初めての夜・・・・
傘もささずに僕たちは・・・
・・・・あのネオンがぼやけてた ♪・・・・
(『黄昏のビギン』歌:水原弘 作詞:永六輔 作曲:中村八大)
昭和53年12月。
Yの部屋で、ラジオからこの曲が流れている。
Y「うぅぅぅンンン・・・・いい歌だなぁ・・これ・・・・」
私「今年病気で亡くなった水原弘かぁ・・・こんな曲あったんだなぁ」
Y「ああ、彼は『黒い花びら』の方が有名だし、はやったもんな。レコード買ってこよう。メモメモと・・・ええっと・・・題名は何だった、のりも」
私「たそがれはじめ」
数日後、Yの家へ行くと
Y「こら、のりも。何が、『たそがれはじめ』だよ。レコード屋のおやじに言ったら、そんなのないって、バカにされたじゃないか。お前、ウソ教えやがって」
・・・・ははは・・・♪ あの名前が ぼやけていたぁ・・・・
しづけさの音となりゆく冬の雨(鈴木 元)