norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

住吉祭

 大阪には、三大祭として、『愛染祭り』『天神祭り』『住吉祭り』がある。

このなかで、一般に良く知られているのは、天神祭りであろう。

 

ただ、大阪では、「祭りは愛染さんで始まって、住吉さんで終わる」と言う言葉で、三大祭りが語られ、そのなかで住吉祭りは、最後になるが、あまり住吉さんがあるとか、はじまったとは言われない。そんななかで、いつも通り、後輩のハチヤ君と住吉さんの話しとなった。

 

ハ「のりもさん、大阪の三大祭り知ってますよね」

私「ああ、愛染さん、天神さん、住吉さんだろ?」

 

ハ「そうそう。もう愛染さんも天神さんも終わったし、住吉さんがあしたからですよね」

私「そうなのか?」

 

ハ「そう言うだろうと思った。だいたい、住吉祭りに関わる人以外には、この祭りって感心がうすいんですよね。なんでだと思います?」

私「さあ?なんでだろ」

 

ハ「住吉さんって、祭神が古事記にも出てくる『海の神』と『神功皇后』なんですよね。いわば天皇家のご先祖が祭られた神社で、格式が高いんです。そうするとね、ここでの夏祭りは、あまり一般人がかかわるものではないといえるでしょ。住吉祭りは『お祓い』の意味が強くて、庶民が参加するのは、お祭り最後に法被姿で御神輿を担ぐことでの渡御があるくらいなんですよ」

 

私「うん、うん。いわば官の正式儀式みたいなもので、庶民はあまり関心がないわけかぁ」

ハ「そんなぁ。そうあからさまに言っちゃあ、身も蓋もないじゃないですか。神罰が下りますよぉ」

 

私「ははは・・・・」

 

   崎の海は荒びたれども夏祭り(山口誓子