norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

7月のおわり

 夜8時ごろ、Yの家で。

どこかで、まだセミが鳴いていた。

 

Y「ほら、のりも、冷たいやつ。氷をいっぱい入れてきてやったからな」

私「お、『初恋の味』かぁ」

 

Y「ふる~~~。お前それ、この飲み物の昭和30年代ごろのCMフレーズじゃないか。お前の頭の中、どうなってんだよ。それでよく現代の勉強ができるな。大丈夫か?」

私「うるせぇ、それとこれとは別」

 

Y「それでさぁ、今年は大変だよな。モスクワオリンピックがあんなことになって、日本は不参加だろ。スポーツ好きの俺としては残念だよ。楽しみにしてたのにさぁ」

私「祇園精舎の鐘の声。諸行無常の響あり。だな」

 

Y「なんだよそれ、また茶化しやがって」

私「だって、しょうがないだろ。アメリカが政治力とその理念を賭けてボイコットだって言ってんだから従わないとしかたないだろうが」

 

Y「そうなんだよなぁ・・・政治とスポーツとは別なはずなんだがなぁ・・・」

 

私「ところで、もう一杯」

 

Y「だめ!!!初恋は一回ぽっきりなんだよ!」

 

私「・・・・・・」

 

      虹立ちて忽ち君の在る如し(高浜虚子