ある日の午後。ハチヤ君と。
ハ「のりもさん、この前の百合の話しの続きを・・・」
私「ははは、もういいよ、調べたから」
ハ「えぇぇ・・・そんなぁ・・・」
私「百合って、根っこの部分が食用になるんだってね。いわゆる『ユリネ』じゃない。あのユリネっていうのは、小さくばらばらになるから、それがたくさんあるというので百もあって、その小さなのが合わさっているから、百合って書くんだってね」
ハ「え!知らなかった、そんな説があるんですね」
私「え?ハチヤ君が師匠から聞いたのはそうじゃないのか?」
ハ「もぉぉ・・・なんでもウチの師匠からの受売りじゃないですよぉ。今回は自分で調べたんだから」
私「ははは。すまんすまん。それでどういう説?」
ハ「なんでもね、ユリの根っていうのは漢方薬の世界では『びゃくごう』って呼ばれて、百合って書くんですって。これが沈静作用があるんで、薬の元だそうですよ。その呼び方に由来しているっていうんですよ」
私「うん、漢方薬起源説かぁ」
ハ「いずれにしても、理由が確定しないのは『百合の花』らしいですよねぇ」
私「うん?」
ハ「ゆらゆら揺れて、まさに 『ゆり~』なんてね」
うつむいて何を思案の百合の花(正岡子規)