norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

葵祭り

 四月、祭りのころいとおかし。・・・・木々の木の葉、いとしげうはあらで、若やかに青みわたりたるに、霞も 霧も隔てぬ空のけしきの、なにとなくすずろにをかしきに・・・しのびたるほととぎすの・・・たどたどしきを・・・なに心地かせむ

                               (枕草子第五段)

 

 5月15日は京都の「葵祭り(賀茂祭)」である。

枕草子第五段にいう『祭りのころ』というのは、葵祭りのことだそうである。

高校時代に習ったことである。

 

 わたしには、みやびの京のお祭りであり、あまりなじみがない。

研究室で京都の大学に通っていたOと話をしていた。

 

私「なぁ、葵祭って行ったことあるの?」

O「ああ、大学に行き始めた頃は行ったかなぁ」

 

私「どうだった?」

O「どぉって、べつに・・・優雅なお祭りだなぁってくらいだなぁ。それよりも、うちの近くのお祭りの方が、わくわくして楽しいよ」

 

私「そんなもんかぁ?」

O「そうだよ。たださ、あのお祭りは歴史もあるし、それにふさわしい人数が必要なんだよ」

 

私「うん」

O「だから、学生にとっちゃあ、牛車行列の従者なんかのアルバイトが、結構なお足がでるから、バイト競争になることで有名なのさ」

 

私 「へえぇぇぇぇ~~~・・・・」

 

清少納言の『いとおかし』と、学生にいう『いとおかし』とはまったくちがいました。

 

      大学も葵祭のきのふけふ(田中裕明)