5月昼休み、同期のUと学舎ロビーで話していた。
私「なあ、この時期の2年ほど前に、エリザベス女王が来日されたよな」
U「ああ、そうだったなぁ、もう2年になるのか」
私「あのときも思ったんだけど、イギリス王室の紋章ってバラだよな。あれってなんでだろ?」
U「なんだよ。知らないのか『テューダ・ローズ』じゃないか」
私「何それ?」
U「テューダ王朝の紋章が赤バラだからだよ」
私「え?」
U「あのな、世界史で勉強したろ。15世紀に『バラ戦争』が起こって、『白バラがシンボルのヨーク家』と『赤バラがシンボルのランカスター家』が争ったんだよ。それで勝ったのがランカスター家でその王朝が『テューダ王朝』なのさ」
私「『バラ戦争』かぁ・・・ことばの印象は優雅なのになぁ・・・」
U「そう思うのはお前だけかもしれんぜ。バラっていうのは情熱的で肉食そのものじゃないか。日本的な優雅っていう印象はないと、俺は思うがなぁ」
私「だけど、〇〇百貨店の包装紙はバラの包みじゃないか?」
U「それは日本だけの企業イメージ!!」
いさかひて仲なほりして薔薇の花(日野草城)