norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

さつき

 大学坂道をFと下っていた。

回りにさつきがいっぱいに咲いている。

 

Fは大学同期で、彼は司法試験をめざして大学院にきていた。

わたしより1つ歳上である。

 

私「毎年のことながら、この時期は坂道がきれいだよなぁ」

F「ああ、この時期のこのながめはこの大学でも最高だもんな」

 

私「ところで、さつきって、やっぱり5月に咲くからそう名付けられたのかなぁ?」

F「ああ、そうさ。旧の暦での皐(サツキ)に咲く花だからサツキなんだってさ。調べたからまちがいないよ。それより、サツキの『花言葉』のほうが俺はすきだなぁ」

 

私「うん?どういうこと?」

F「あのな、サツキの『花言葉』は忍耐とか節約なんだよ。サツキが厳しい環境に耐えて、強く育つイメージなんだって。サツキが山奥や渓流沿いの岩肌なんかに生えるからということさ」

 

私「あんなに、きれいでやさしそうなのになぁ」

F「だろう、まるで俺みたいだろ」

 

私「・・・・・・・」

 

     さつき咲上ミや大河を一跨(中川乙由)

    (さつきさく うえ見や たいがを ひとまたぎ?)