ハチヤ君と次の日、地下食堂で。
ハ「のりもさん、あんころ餅の話しの続きしましょう。それで、なんで北窓っていうか分かりました?」
私「うん。冬って北から風が吹くだろぅ。それが寒さの象徴だから、それを受け止める北窓が『あんころ餅』だっていうことかなぁと思ったんだけど」
ハ「ちがうんですよねぇ・・・。理由はもっと単純で、冬はキタには月が昇らないでしょ。北窓からは月が見えない、つまり、『月』『搗き』がない。あんころ餅の餅は搗かないで作られるから、北窓なんですって」
私「ははは・・・まったく・・・落語の世界だなぁ・・・」
ハ「お嫌いですか?」
私「まんじゅうこわぁい!」
ハ「なんですかぁ・・・それ・・・」
お彼岸や月のごとくに沖の船(金箱戈止夫)