昭和61年ごろの4月のこと。
大学仲間のN・O中・ハチヤ、民事法専攻でNの後輩Y君とわたし5人が、ビアホールで話しをしていた。
N「いよいよ、新学期が始まるなぁ・・・おい、のりも。学校の仕事はどうだ?」
私「ああ・・・まぁ・・・予習が大変だよ。専門科目は学部からのノートがあるからなんとかなるんだけどな。外国文献購読って科目をやらなきゃならないんだよ」
N「え?お前にできる?」
O中「僕もそう思う」
私「うるせぇ・・・」
Y「ははは・・・かわいそう、のりもさん。みんなにからかわれてる」
N「のりもぉ、おまえ、学部のとき外国法は何を履修した?」
私「え?イギリス法だよ。たしか契約法だったなぁ」
N「それをやりゃあいいじゃないか」
私「うぅぅンン・・・・」
O中「あ。自信がないんでしょ。ひょっとして不合格だった?」
私「ばかいえ!!合格してるよ」
Y「もしかして・・・追試合格だったりして・・・」
私「・・・(あんたが、いちばんきついよ)・・・」
寒風に桜の青葉うつむきて(のりも よしあき)