♬ 〇んでも あなたと くらしていたいと~
・・・なにがわるいのか いまもわからない・・・・
涙でつづりかけた おわかれの手紙~ ♪
昭和53年ごろのこと。
Yの家へゆくと、机に向かってなにやら書きこみをしている。
私「おい、何してんの?」
Y「うん、思い立ってさ、ペン習字を始めようかってな。ちょっと、やってるんだよ」
私「え?おまえの持ってるの万年筆じゃないかよ。ペンっていったらボールペンかインクを付けて使うつけペンだろ?」
Y「いいだろ、別に。規則で決まってるわけじゃないし、おれは別にどこかの会に入って段位をとろうなんて思ってないからさ」
私「まぁいいけど・・・なんで、そんな気になったんだよ」
Y「いやぁ、きのうラジオで由紀さおりの『手紙』が流れてさ、そのとき、9月23日は万年筆の日ですっていうナレーションがあったんだよな。そこでDJが手紙をもらったときに、字がきれいと、すてきですねって言っててさ、そんなこんなで、やってみようかなんて思ってさ」
私「なんでも影響されるやつだなぁ・・・・」
Y「♪ なにがわるいのか いまもわからない~・・・」
私「・・・・ばか・・・・・」
秋深み万年筆を落としけり(橋 閒石)