ハチヤ君とダースの話しをした翌日のこと。
Yの部屋でこの話しをすると、
Y「ははは、つまんねぇこと言ってんなぁ。
それで思い出したんだけどさ、
日本語ではさ、数を読むのに
『ひー ふー みー よー・・・』って言うじゃないか。
あのとき、『とぉ』 以上の読み方ってあるのかなぁ?」
私「あるだろ。和歌なんかで、『ちよやちよ』(千代八千代)なんていうじゃないか」
Y「その前だよ・・・二十とか三十とか、どう読むんだよ・・・
ちょっと調べてみるかぁ・・・」
しばらくして、
Y「あ、あったあった。
20は『はた』 30は『みそ』 40は『よそ』・・・
『もも(百)』・・・『ち(千)』・・・『よろず(萬)』かぁ・・・・
なにか優雅だよなぁ・・・」
私「『七重八重 数はあれども 読み方の いま知りたるを わが身悲しき』
(本歌:兼明親王「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」)
なんてね」
Y「うるせぇ。今知ったわけじゃないよ。忘れてただけだろ」
私「なんで、そう言える?」
Y「お前も俺も、『はたち』の成人式やってるし、『よろずや』に買い物に行ってんじゃないか。あれが数字だって分かってんだよ」
私「『七重八重・・・今思いだしたる Yぞ悲しき』」
Y「ばか・・お前だって忘れてただろうが・・・」
・・・ははは・・・・・
かまど火はいつも安らか山枯れても(大野林火)