♬ もう 終わりだね 君が小さくみえる・・・
さよなら さよなら さよなら もうすぐ外は白い冬
愛したのは君だけ そのままの君だけ・・・♪
昭和55年ごろの春、大学のコピー室へゆくと、後輩のハチヤ君が鼻歌を歌いながらコピーしていた。
ハ「♪ さよなら さよなら もうすぐ外は しろい ふゆぅ~~・・・・」
私「おや、オフコースかい?その歌は季節はずれだろぅ?」
ハ「ははは・・・ですかねぇ・・・それじゃぁ、
♪さよなら さよなら もうすぐ外はさくらばなぁ~~~ ってどうです?」
私「やれやれ。だけどまぁ、今は卒業の時期だから、さよならでもいいかぁ」
ハ「はは・・・それはそうと、今日は一粒万倍日だって知ってます?」
私「いちりゅうまんばいび?」
ハ「ええ。ひとつぶまんばいって書くんですよ」
私「『ひとつぶで二度おいしい』っていうのなら知ってるけど」
ハ「ふる~~いぃぃ~~、のりもさん。
それは、われわれが、子供のときにはやったキャラメルの宣伝じゃないですか」
私「はは・・で、その ひとつぶいちまんばい って何?」
ハ「いちりゅうですよぉ。
あのね、これって、中国古代からの萬年農民暦を元にして、
日本で独自に開発された暦日で、
この日に新たなことをはじめると、
成果が万倍になってはねかえってくる日だっていうんですよ」
私「そっちの方が古いと思うがねぇ・・・・」
ハ「はは・・・ま、いいじゃないですか。
それでね、僕は今日、ウメダのよく当たるっていわれてる売り場で、
春の宝くじを買おうと思ってるんですよ。
ね、ね、いっしょに行きません?」
私「・・・・(そっちかよ)・・・・」
春の日のようよう暮るるあはれさよ(日野草城)