9月8日になって、ハチヤ君と地下食堂での話し。
ハ「ノリモさん、今日、白露なの知ってます?」
私「うん、知ってるよ」
ハ「え・・・」
私「二十四節気の一つで、季節の分かれ目、はくろ又はしらつゆって読んで、露がおりて白く輝くように見えるっていうことから来るんだろ」
ハ「じゃあ、じゃあ、この時期をあらわす秋の七草で・・・」
私「ああ、山上憶良の二句
『秋の野に咲きたる花を指び折かき数ふれば七種の花』っていうのと、
『萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝貌の花』
で表現された観賞用の花のことだろ」
ハ「・・・・言うことがなくなっちゃった・・・よく知ってますねぇ・・・・」
私「はは、学部の頃さ、サークルが一緒の悪友でMって言うのが居てさ、そいつがよく言ってたんだよ。それで、耳にタコができてんだなぁ」
ハ「そうですかぁ・・・・」
私「そうがっかりするなよ。ところでさ、反対に聞くけどさ、この時期の空模様をあらわすことばに『行き合いの空』っていうのがあるの、知ってる?」
ハ「え、それどういうのですか?」
ここで、授業開始のチャイムが遠くからひびいた。
私「あ、時間切れ。ハチヤ君、次回までのしゅくだいね」
ハ「えぇぇぇ~~~・・・・そんなぁ・・・・」
もろもろの音たちあがる白露かな(廣瀬町子)