♬ 紅茶のおいしい喫茶店 白いお皿にグッバイ...バイ...バイ
そしてカップにハローの文字が
お茶を飲むたび行ったり来たり・・・・
わたしの心をくるくるまわす・・・・・♪
(『ハロー・グッバイ』歌:柏原芳恵 作曲:喜多條忠 作曲:小泉まさみ)
昭和58年ごろの昼下がりにYの家へ。
私「おーい、居るかぁ」
Y「おうのりも。何か用か?」
私「うん?何かいい匂いがするなぁ・・・
ああ、トーストを焼いてるのか。なんだよ今頃。昼めし抜いたのか?」
Y「いやぁ、昼ごはんを食べてからさ、腹ごなしに一駅むこうの商店街まで散歩したんだよな。本でも買おうと思って。
そうしたらさ、新しいパン屋が出来てて、ちょっとのぞいたらさ、
春の特選っていって、『はちみつ』のセールをしてんだよな。
あんまりうまそうだから買ってきて、今、パンに紅茶で味をためそうって思ってさ」
私「まさに、くいしんぼぅの面目躍如だなぁ・・・
だけど、なんで『はちみつ』セールなんだろ?」
Y「なんでも、今日は3月8日だろ。
それが三八でミツバチの日っていう語呂合わせなんだってさ。
それに、春っていろんな花が咲く時期じゃないか。
ミツバチが蜜を集め始めて、新しい蜜をつくる最盛期になってくるらしいぜ」
私「ふうぅぅンン・・・それはわかったけど、なんで紅茶なの?」
Y「そりゃおまえ、ハチミツには紅茶だろぅ?
♪ 紅茶のおいしい喫茶店・・・俺の心に行ったり来たりぃ~ なんてね」
私「・・・・・・・」
蜜蜂やしきりにとんでたのもしき(高野素十)