norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

印象派

 大学の研究室で仲間たちと話していた。

A「この前、俺さぁルノワールへ行ってきたんだ」

B「え?めずらしいなぁ・・・展覧会なんて秋に開かれるのが普通なのに、冬にか?」

 

A「ああ・・・ちょっと濃い目だけど、おいしいコーヒーだったぜ」

C「ばか、それは喫茶店だろうが。もぉ・・・」

 

B「はは、それはそうと、絵画の方のルノアールって日本人好みの絵として有名だよなぁ」

C「うん、あの何とも言えないやわらかいタッチが日本人に好まれるんだろうなぁ・・・えっと・・・印象派だったよな?」

 

B「そうそう。美術史で勉強したことがあるよ。とくに『日常の光の変化』を表現することに重点を置くんだってさ」

 

C「うん・・・だから・・・印象派の絵ってきらきらしてたり、淡くてうすぼんやりしてたりするんだよな・・・なんとなくほわぁんってしてるっていうんだろ」

 

B「そこがロマンチックで、乙女心をくすぐるんだろうなぁ」

 

A「そうかなぁ、ほわぁんじゃなくて、しっかりとした濃い味がしてたぜ」

 

B・C「・・・・・(ばか)・・・・・」

 

     夢に舞う能美しや冬籠(松本たかし)