norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

七日

 昭和54年のこと。Yの部屋でテレビを見ていた。

 

Y「おい・・・すごいなぁ・・・七連覇だせ・・・」

 

 テレビの画面には、パンチパーマをかけた小さな体のボクサーが両手を上げて勝利のポーズをとっている。

具志堅用高が世界ジュニアフライ級のチャンピトンとして、王座を守った瞬間であった。

 

私「うん・・・・強いよなぁ・・・。だけど、今日は正月の『なぬか』だぜ」

Y「え?それがどうしたよ?」

 

私「七連覇と七日と、まして正月って、『めでたいづくし』じゃないか」

Y「そっちかよ、もう。そんな縁起担ぎじゃなくてさ、実力で世界チャンピオン戦の防衛に成功したんじゃないか。縁起だけで勝てるわけじゃなくて、年末から厳しいトレーニングをしたから勝てたんだろ。そこを褒めろよ、もぉ」

 

私「うん、それはわかるけどさ、思ったんだよな。なんで七の数ってめでたいとか、良いって言うんだろ?」

 

Y「そうか・・・ちょっと調べてみるかぁ・・・七という字が好まれる理由・・・と・・・

 ああ、キリスト教では神が世界を作って七日目を休日としたということから、

       『良き日』の数として、

 仏教では初七日、七宝など七という数に特別な力があるとされたから・・・

 

おお、野球のラッキィーセブンが大リーグホワイトストッキングの選手が

     平凡なフライを打ったのが、

    風でホームランになったイニングスが7回だったから・・・ってさ」

 

私「そうかぁ・・・なるほどな・・・だけど、日本の神道ではないのかなぁ」

 

Y「まてまて、直接じゃないけどあるじゃないか。七福神

     おまえ全部いえるか?・・・えべっさん・・・ふくろくじゅ・・・それに、

    『七種がゆ』だって、七が・・・

 それにな・・・七は『七五三のお祝い』のときの七歳が・・・

                 もっというと七は質につうじるから・・・」

 

私「・・・・(どこまでつづくんだよもぉ)・・・・」

 

        七草は七ツ異なる風情かな(正岡子規