昭和55年のころ、大学学舎で後輩のハチヤ君やさらにその2年ほど後輩になる民法専攻のY君とT君が話しをしている。
そこへ通りかかったときの話し。
ハ「いやぁ、それはコスモス違いだよ」
Y「うん、僕はすぐ宇宙のコスモスのことかと思いましたよ」
T「そうそう、実は、今、天体望遠鏡で夜空観察するのが、はやってるんですよ」
ハ「そうなのかぁ・・・あ、ノリモさん紹介しますよ。彼らがS教授のところで勉強しているY君とT君です」
私「おお、厳正教授S先生のお弟子さんかぁ・・・よろしく」
ハ「ところでね、のりもさん。コスモスって言ったら、何を思い出します?」
私「え?そうだなぁ・・・・
♪ 淡紅の秋桜がぁ~秋の日の~(『秋桜』作詞・作曲 さだまさし)
っていうあの、山口百恵の歌かなぁ」
ハ「でしょ、のりもさんならそう言うと思った」
私「なんだよそれ」
ハ「だって、のりもさんは根っからの文系で情緒人間でしょ。コスモスっていったら花しか思い浮かばないんだから。それに、山口百恵はちょっと古いですからねぇ。このY君とT君はバリバリの現代っ子ですからね。いま、はやりの天体観測ブームの真っ只中にいるんで、コスモスっていったら、宇宙ってむすびつくんですよ」
私「わかったよ、もう。だけど、君はコスモスって言ったら何が思い浮かぶんだよ」
ハ「ぼくなら、斉藤由貴かなぁ」
私「・・・(それ、コスモスと、なぁんも関係ないやん)・・・」
この頃の空コスモスの色似合ふ(後藤比奈夫)