norimoyoshiakiの日記

昭和40年の後半からの学生生活と、その後のことを日記にしています。ご意見をお待ちしています。

俳諧

 中学からの友Yとの話し。

Y「なぁ、のりも。山崎宗鑑って知ってる?」

私「え?だれ?山崎努なら知ってるけど」

 

Y「ばか。映画俳優じゃないよ。室町時代俳諧師だよ」

私「俳諧師?」

 

Y「ああ。この人が亡くなったのが今日なんだってさ。でな、テレビで言ってたんだけど、連歌の5・7・5・7・7から上の5・7・5をとって短歌としたのが俳諧っていうだろ。あの俳諧をいわば始めたのが、山崎宗鑑なんだってよ」

 

私「へぇぇぇ~知らなかった。どんな作品があんの?」

Y「あのさ、この人の短歌ってユーモアがあふれててさ、あるとき、貴族から、下の句『切りたくもあり切りたくもなし』っていう歌に合う上の句を3つ付けてみろって言われたんだってさ」

 

私「ふん、ふん」

Y「それでな、宗鑑は

1『盗人をとらえてみればわが子なり』

2『さやかなる月を隠せる花の枝』

3『心よき的矢の少し長いをば』

              って三首を作ったんだってさ」

 

私「ははは、まるで落語家の大喜利みたいだなぁ・・・・」

Y「だろぅ・・・俺もそう思った」

 

私「うん、山崎宗鑑って、今居たら、大師匠で名人になってるぜ」

Y「・・・・・・」

 

     此人は洒落が上手で風涼し(角田竹冷)