10月になって、さわやかな日が続いている。
刑事法専攻でシャレッケの強いOと地下食堂での話し。
O「やっと、秋らしくなってきたなぁ」
私「ああ 『秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる』
O「おまえそれ、夏の歌だよ。立秋の頃に詠んだっていわれてるから、新暦でも8月の第1週のころをうたったんだっていわれてるんだろ。たしか、高校のとき習ったぜ」
私「そうかぁ、てっきり秋真っ只中の時期の和歌かと思った」
O「それを錯誤っていうじゃないか。たとえば、今われわれが食べたカツさぁ、豚肉だとおもってたら、肉偽装だったとか」
私「おい、・・・聞こえたら営業妨害だぞ・・・・」
O「ははは、冗談だよ。
『カツの中 目にはさやかに見えねども錯誤はいったい誰がするのか』・・・
か」
私「こら!」
O「おぉぉこわ・・・
『秋の田の刈り田のあとを咎められ我が後ろ手に雪は降りつつ』
(江戸狂歌:本歌『秋の田の刈穂の蘆の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ』
(天智天皇))ってね」
私「・・・・・・・・」