大学の地下食堂で、ハチヤ君と話していた。
私「あぁぁ。暑い・・・梅雨に入ったらしいよ・・・うっとぉしいなぁ」
ハ「はは・・・天気予報でもそう言ってましたもんね。
そうだ、のりもさんの好きな、落語にちなんだ、あかるい話をしましょうか?
質問。今日の6月11日で思いつく落語の題名は、なんでしょうか?」
私「うん?・・・・む・・い・・い。ろじゅうい・・・なんだろ・・・」
ハ「答え。6と11で『もっとい』、元結とくれば圓朝落語『文七元結』」
私「え?無茶苦茶言ってるなぁ・・・11の『とい』は分かるけど、
6を『も』とはいえないだろう?」
ハ「ははは・・・ご『もっと』も!!!」
私「もぅ・・・」
ハ「ははは・・・だけどね、のりもさん。
落語の文七元結って、原型のストーリーは
中国の伝説ばなしなんですよ?知ってました?」
私「え?そうなの」
ハ「ええ。これも僕の師匠と話題になったんですけどね。
江戸時代に『奇異雑談集』っていう本が出版されて、
そうした本のなかに中国説話を集めた『剪灯新話』(せんとうしんわ)っていう
中国明代のはなしをもとにしたものがあって、
このなかの話しが入ってるんですって」
私「せんとう?」
ハ「ええぇぇ・・あかりを切って・・なくしてしまう・・・
って意味なんでしょうねぇ・・・
中国のお化けとかぁ妖怪がでてくるぅ・・・
怪異伝説をあつめたものらしいですよぉぉぉ・・・」
私「くらい!!!あかるくないよ!もぉ・・・」
ハ「はははハハハ・・・・・」
中国に妖怪多し夕牡丹(有馬朗人)