ハチヤ君と話している。
ハ「のりもさん、『ゆり』って7月の花だって知ってます?」
私「え、あのひゃくあう(百合)って書くゆりのこと?」
ハ「そうですよ。それでなんで『ゆり』って言うか分かります?」
私「ウ~~ン・・・この時期に見れて、百回ほど会うことができるからとか・・・」
ハ「ハハハハハ・・・無茶苦茶言いますねぇ。会うと合うで字も意味もちがうじゃないですか」
私「そんなにバカにしないで教えてくれよ」
ハ「ええ、これも師匠からの受売りなんですがね、ゆりはこの時期、近畿のあちこちで見られるために、万葉の昔から、この花は愛でられたんですね」
私「あちこちって、やっぱり百回じゃないか?」
ハ「もう、まぜっかえさないでくださいよ。それでね、万葉では大伴家持が
『佐由利花 由利母相等 之多波布流 許己呂之奈久波 今日母倍米夜母』
(さゆりばな ゆりもあはむと したはふる こころしなくは けふもしめやも)
って詠んでて、ここでゆりは、よし(由)に、り(利)って書いて『ゆり』って読ますんですよね」
私「うん?ひゃくあう(百合)じゃないのかぁ」
ハ「ええ。あの花をやまとことばで『ゆり』って呼んでたんでしょうね。それで万葉の昔は、由利っていう字を当てたんでしょうね。一説では、あの花は風なんかにゆらゆら揺れているので『ゆり』になったんじゃないかっていうんですよ」
私「うん。そのいわれって、きれいだよなぁ・・・・。それで、百合と書くのはなんで?」
ハ「それは・・・to be continue」
私「・・・・・・・・・」
好きな方向いて山百合ひらきけり(樋笠文)